2014年5月19日月曜日

eSportsニュース&バラエティ番組「eスポーツ MaX」第7回(5月18日放送)感想

eSportsニュース&バラエティ番組「eスポーツ MaX」第7回(5月18日放送)の感想です。

今回は以下の3部構成でした。

1.eスポーツニュース
2.うしろシティさんの「ウイニングイレブンを使ったeアスリートのピーポー選手とプロサッカー選手の三田啓貴選手、武藤嘉紀選手によるドリームマッチ」
3.桜めいさんの「eアスリートへの道」

参加者カメラと大会配信の映像を通して雰囲気を感じられたNorthwest Major 6


 eスポーツニュースでは、アメリカのワシントンで5月3日と4日に開催された「ウルトラストリートファイターIV」など格闘ゲーム10タイトルを扱う大会「Northwest Major 6」が報道され、主にときど選手が「THE KING OF FIGHTERS XIII」と「ウルトラストリートファイターIV」の2部門で優勝したことが紹介されました。
 おもしろかったのはニュースの中で、選手として大会に参加したTeam Black Eyes所属のネモ選手、ABEGEN選手によって録画された映像が紹介されたことです。
 「画質は低いけれども決勝戦のステージを囲んで試合を見守る観客たちの様子が見える映像」と、「画質が良くてゲーム画面と、ステージ上の選手を主に映す大会の配信映像」が良い対比になっていて、会場の雰囲気を感じやすくしていました。

 ニュースではときど選手が優勝した「THE KING OF FIGHTERS XIII」と「ウルトラストリートファイターIV」の決勝戦などの試合展開も紹介されましたが、編集が控えめであり、かつ1つの場面を映している時間が以前の放送に比べて長くなっていたので、素人の私にも試合の流れがわかりやすくなっていました(これは私がeスポーツ MaXを見続けたことで格闘ゲームの観戦に慣れたというのもあるかもしれません)。
参考記事(格ゲーチェッカー):アメリカ Northwest Majors 6(NWM) - 大会メモ -

選手たちのゲームに対する思いがわからない


 前回、ピーポー選手が武藤選手を相手に4-1で前半戦を終えたところで次週に持ち越されたうしろシティさんの「国内トッププレイヤーとプロサッカー選手のウイニングイレブンの対戦」のコーナーでは、後半戦もピーポー選手が三田選手に難なく勝利。そこでプロサッカー選手2人がリベンジしたいという思いから、「阿諏訪さんとピーポー選手対三田選手と武藤選手」という2対2の試合がはじまりました。
 しかし、やはり前回の感想で書いたように、「ウイニングイレブンの操作やゲームの仕組みがわからない」点と「選手たちのゲームに対する思いがわからない」点が目立ちます。
 ウイニングイレブンでは、どのプレイヤーがどのキャラクターを操作しているのかを示すために、赤、青、黄、緑といったプレイヤーカラーがキャラクターの上に表示されます。
 番組では「赤:阿諏訪 青:ピーポー 緑:三田 黄:武藤」というテロップが出たのですが、表示が短く、「この色がピーポー選手で…」と理解しようとしている間に表示が消えてしまいます。また、ゲームに表示されたプレイヤーカラーも小さくて目立たなかったから、結果、誰がどのキャラクターを動かしているのか、よくわかりませんでした。

 「選手たちのゲームに対する思いがわからない」点については、全体的に「ウイニングイレブンのゲームの魅力やウイニングイレブンをプレイするプロサッカー選手を伝える」ことよりも、「出演者たちがウイニングイレブンで遊んでいる様子を伝える」ことにフォーカスが当たっていたように思います。
 たとえば、2対2の試合がはじまったときに出てきた「(負けると)阿諏訪さんは給料なしです」といった発言がそうです。阿諏訪さんのファンの方やほかの視聴者の方はおもしろいと思った内容かもしれませんが、私は「阿諏訪さんが番組で給料をもらえるかどうか」という点には関心がなかったので、おもしろいとは思えませんでした。
 やはり、「プロサッカー選手にとってウイニングイレブンと現実のサッカーはどう違うのか」など、「選手たちのゲームに対する思い」を聞きたかったと思います。

ゲームセンターの雰囲気が伝わった桜めいさんのコーナー


 最後の桜めいさんのコーナーでは、「桜めいさんが前回購入したアーケードコントローラーによる練習成果を確かめるべく、ゲームセンターに行って初の対人戦に挑戦」する様子が紹介されました。
 Namcoのゲームセンターで桜めいさんがまずはCom相手に練習していると、「挑戦者が現れた」という主旨のメッセージが現れ、初の対人戦がはじまります。接戦の末に桜めいさんは最初の挑戦者を撃破。続いてほか挑戦者とも対戦していくと、最終的には5勝2敗という優れた成績で対人戦初挑戦の日を終えます。

 ゲームセンターの格闘ゲームの対戦文化について、私は経験がなく、したがって「見ず知らずのプレイヤー同士、どんなふうにゲームセンターで対戦を始めるのだろうか」と不思議に思っていたのですが、自分の向こう側の席にほかのプレイヤーが座ると、メッセージが表示されて、ほぼ自動的に対戦がはじまる仕組みになっていたんですね。向こうの相手は格闘ゲームの筐体に挟まれて見えなくなっているので、「人と対戦している」という感覚は弱まります。したがって「いきなり見ず知らずの人と対戦するのはちょっと」という人でも、比較的抵抗を感じずにプレイできるというわけです。今回の放送ではじめてそういった仕組みを理解できました。

 また、試合中の桜めいさんの表情は真剣そのもので、「緊張して手が震える」といった、対戦ゲームのプレイヤーなら誰もが経験したことがある話も出てきましたし、また、対戦後の相手からは「いやー、やりこんでいますね」といった感想も出てきましたから、「ゲームセンターで対戦するというのはどんな感じなのか」はコーナーを通してすごく伝わってきたと思います。
 私が第2回の感想で触れた「桜めいさんを介してゲーム(e-sports)の魅力を伝える」というのは、まさに今回のような内容を指しています。今回は今までの桜めいさんのコーナーの中で一番おもしろい内容でした。
 なお、これは余談で、かつeスポーツとは直接関係のない話ですが、個人的には「近くでカメラが回っている状態で女性タレントと対戦するのはどうでしたか」という話を対戦相手の方から聞きたかったです(笑)。

感想よりも充実した内容に期待


 第7回にして、これからの発展がますます楽しみな番組になってきました。ただ、初回を見てきて残念に思うのが「各コーナーの内容の薄さ」です。これはもともと、1本あたり30分~1時間を費やせるコーナーを3本、30分の番組に詰め込んでいるわけですから、その意味では当然と言えますが、時間をうまく配分することで、各コーナーの内容を増やすことはできると思います。

 たとえば、番組ステージ内での出演者の会話です。eスポーツ MaXでは毎回、各コーナーが終わった後に、「桜めいさんが対戦となると熱くなるのがギャップがあっていいね」といった感想を出演者が出し合うのですが、感想というのは概して、そのもともとのコンテンツに比べれば内容が薄いものです。視聴者の感想を代弁しているだけに過ぎず、そういった感想はTwitterで探せば簡単に見つかります。
 1時間の番組ならそういった感想も入れる余裕はあると思うのですが、30分の短い番組では、そういった感想の時間を極力省いて、内容を充実させて、視聴者が自ら感想を語り合いたくなるように仕向けるべきなのでは、というふうに思いました。
 (ただ、今日はeスポーツニュースの後の番組ステージでe-sportsの先駆者で1億の年収を稼ぎ出すと言われるFatal1ty選手が紹介されました。そういった各コーナーの中だけでは語れない内容を紹介できるならもちろん別です)
 あるいは、「今週はeスポーツニュースだけ」「来週はうしろシティさんのコーナーだけ」というふうに毎回のコーナーを絞るというのも1つの方法でしょう。散発した内容のコーナーよりは、1つ1つ、充実した内容のコーナーを視聴者に見せたほうが、内容への印象も深まり、結果的にe-sportsを広めることにつながるのではないでしょうか。

 eスポーツ MaX、次回は5月25日21時半からの放送です。

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