2014年5月7日水曜日

eSportsニュース&バラエティ番組「eスポーツ MaX」第5回(5月4日放送)感想

 eSportsニュース&バラエティ番組「eスポーツ MaX」第5回(5月4日放送)の感想です。

 今回は以下の2部構成でした。

1.eスポーツニュース、並びに「ニコニコ超会議3」e-sports関連ブーススペシャルレポート
2.うしろシティさんによる「突撃エレクトリックうしろシティ」


繰り返すことでゲーム画面に慣れられる


 最初のeスポーツニュースでは、Dota 2の世界大会「ESL One Frankfurt 2014」日本予選でWhite Flag Bearが優勝し、5月3日~4日のアジア2次予選に出場することが伝えられました。そして4月26日~27日に開催された「ニコニコ超会議3」のe-sports関連ブーススペシャルレポートへと続き、そこでは超サンダーステージ、e-sports SQUARE AKIHABARA、そしてゲームオンの3つのブースが紹介されました。

 超サンダーステージのブースでは、ウルトラストリートファイターIVのエキシビジョンマッチでウメハラ選手とボンちゃん選手が持ちキャラを変えて対戦する様子が、e-sports SQUARE AKIHABARAのブースでは、League of Legendsの国内プロリーグ、LJ LEGAGUEの様子がそれぞれ映されました。特にLJ LEAGUEでは選手やマネージャーへのインタビューもあり、各チームの雰囲気が伝わってきたと思います。また、途中League of Legendsのゲーム画面も映されましたが、「中央のゲーム画面をはさんで両側にチームのロゴとスコアを表示する」という、過去のeスポーツ MaX放送で何度も見ていた形式だったので、スコアやチームの位置といった情報が自然と入ってきました。これはやはり、慣れると人間は情報を吸収しやすくなる、ということでしょうか。だとすれば、ゲーム情報を伝えるためにはLJ LEAGUEの報道のように「シンプルな見た目の画面を作った後、それを繰り返し使用する」ことが大事かもしれませんね。

国際的な雰囲気はつかめるが、ゲーム画面をただ流用するだけではゲームを知らない人は理解できない


 ゲームオンのブースでは、Alliance of Valiant Arms(AVA)の国際親善試合「AVAIFM2014」の様子がレポートされ、ゲームと大会のルール説明、出場チームの紹介、選手とチームのインタビュー、一般人来場者へのインタビュー、そして試合風景等が報道されました。

 この中で出場チームの紹介では日本チーム以外にも韓国や台湾のチームが映され、インタビューで通訳を介して対戦相手チームの特徴を語る様子も見られましたから、国際親善試合の雰囲気にあふれた報道だったと思います。

 ただ、試合の内容は前々回の放送の感想でも述べたように、情報が少なかったので見ていてわからない点が多くありました。
 たとえばAVAのルールの1つ、「護衛部門」の説明では、「戦車を守る」というルールの概要をテロップに表示していただけで、「ゲームが始まって決着が着くまでに何があるのか」が順を追って説明されていませんでした。したがって「まだ序盤なのに戦車が大分進んでいますね」といった試合の状況説明を聞いても、「序盤に戦車が進むという状況がどうしてすごいのか」がわからず、したがって各チームのすごさも伝わってこなかったのです。

 試合風景の報道では、ゲーム画面を映し、プレイヤーが銃撃戦の末に倒されていく様子がナレーターの解説と共に紹介されたのですが、まず、左右に表示されたチーム名の文字が小さいので、一見してどちらがどちらのチームなのかがわかりません。これは画面に編集を加えて「韓国チーム:Astrick」というふうに大きくテロップを表示していればよかったと思います。

 そして、ゲーム画面の切り替えが早すぎるせいで、「ゲーム内で何が起こっているのか」をじっくりと理解することができませんでした。ゲームの出来事を理解しようとしているうちに次のシーンへと画面が切り替わってしまうのです。AVAなどのチーム戦のFPSは、「5対5なのに1度に1人の視点でしか見せられない」という性質上、見ていてわかりにくいゲームの1つです。なのでゲームを知らない人にも理解させるためには「一定の長い時間、1人のプレイヤーに視点を固定すること」「その様子を細かく解説すること」の2点を意識する必要があります。

 たとえばCounter-Strikeのクラン対抗トーナメント、CSCTLのベストプレイ集はよくできた動画の1つです。視点を固定し、プレイヤーの挙動を細かく解説することでCSを知らない人にも「何が起きているか」がわかるように作られています。



 これについて、私自身の経験も述べておきます。私もニコニコ超会議3でAVAの試合を観戦していたのですが、最初はAVAのゲーム画面に慣れていなかったので、ゲーム内の出来事がよくわかりませんでした。しかし、10分ぐらいずっと見ていると次第にチームの各プレイヤーの動きや実況の意味がわかるようになっていったのです。これは不思議な体験でした。この背景にはAVAの試合で「基本的に1人のプレイヤーの視点を映していたこと」と「実況がその挙動を解説していたこと」があると思います。

 ところで、一般来場者へのインタビューでは「応援しているチームは」という聞き方をして、「DeToNatorです」という答えをもらっていましたが、国際親善試合で日本のチームを応援するのは当然ではないでしょうか。それよりも、「今回の試合で楽しみなのは何ですか」「AVAを観戦していてどんなところが楽しいですか」といった、「AVAのファンにしか答えられない内容」を引き出してほしかったと思います。

可能性を感じたe-sportsの広め方


 うしろシティさんのコーナーは、今回はインタビューではなく、第1回で出された「eスポーツを広めよ」という指令の続きでした。

 しかし、e-sportsを広めるといってもできることには限りがありますから、私は「友達にゲームをプレイさせる」とか「動画を作ってyoutubeにアップする」といったことをやるのかな、と思っていました。ところがうしろシティさん2人が取ったのは「男性向けスポーツ・ファッション情報誌のターザンに企画を持ち込んで取り上げてもらう」という大胆な行動だったのです。

 2人が会社の受付で編集部の連絡先を聞いて電話すると、ターザン編集者の岩淵さんとの面談になり、最終的には「上と相談してみる」という好意的な反応を引き出すことに成功。うまくいけばターザンのニュースページで取り上げられるかもしれないとのことで、今後の展開に期待がかかります。

 広める方法として雑誌を選んだというのはいいアイデアですね。ターザンの読者層は30代の男性ですので、その世代はファミコンなどに親しんでいたでしょうから、ゲームにも理解があるはずです。ゲームは若い世代に人気があるということで、個人的にはより年齢層の低い、10~20代向けファッション誌等に持ち込んでも面白いのではないかと思います。

 また、「雑誌の編集部との面談風景」というのはあまり表に出ないことだと思うので、今回のコーナー自体も視聴者にとって新鮮でおもしろかったのではないでしょうか。私も「こういうふうに企画書を用意して電話すれば編集者に話を聞いてもらえるのか」と勉強になったところがあり、「Hearthstoneのイベントを雑誌に取り上げてもらう」といったこともできるんじゃないかなと思いました。

 eスポーツMaX、次回は5月11日21時放送です。次回までにターザンからの返事はあるのでしょうか? その点がすごく楽しみでなりません。

2 件のコメント :

  1. TVはFPSの人撃つところ流せないんだよね。

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    1. そういう問題もあるんですね。以前見たドキュメンタリーなどでは、ゲームの危険性などを表すためにFPSで人を撃つシーンも流れていたような気がしますが、なんとかして流すわけにはいかないのでしょうか。

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