2014年5月26日月曜日

5月24日のManaGrind's Friday Night Swiss NA #23で日本人のbarusa3選手が優勝、Tansoku選手が準優勝 barusa選手のインタビューも掲載

 日本時間5月24日午前9時から開催された使用Hero固定の海外オンライン大会、ManaGrind's Friday Night Swiss NA #23において、日本人のbarusa3選手がTansoku選手を3-2で下し、優勝しました。日本人選手が海外の大会で優勝するのはkoroneko選手に続き2回目であるほか、準優勝のTansoku選手も同じく日本人なので、今大会では日本人がワンツーフィニッシュを決めたことになります。
参考記事:ManaGrind's Friday Night Swiss NA #21で日本人のkoroneko選手が優勝、日本人選手史上初の快挙か 勝利インタビューも掲載

ManaGrind's Friday Night Swiss NA #23順位
優勝:barusa3選手
準優勝:Tansoku選手
3位:GnP_Flickd385選手

barusa3選手の試合成績
予選スイスドロー
 (Warrior)6-0(1位)
予選スイスドロー表:ManaGrind's Friday Night Swiss NA #23
決勝トーナメント
 (1回戦) 2-0 (Warrior)barusa3 vs Cheeps(Warlock)
 (2回戦) 2-0 (Warrior)barusa3 vs Sephias(Druid)
 (決勝戦) 3-2 (Warrior)barusa3 vs Tansoku(Druid)
決勝トーナメント表:Finals MG NA #23

以下、barusa選手の優勝インタビューです。

「Hearthstoneなら日本人も世界に通用する」ManaGrind's Friday Night Swiss NA #23 優勝barusa選手



写真:barusa選手(中央)。(e-Sports SQUARE AKIHABARA第1回オフライントーナメントでbarusa選手が優勝したときの写真)

……優勝おめでとうございます。大会を振り返っていかがでしたか?
 ありがとうございます。今大会で一番使用率多かったHeroはPriestで、その次がDruidでした。(決勝トーナメントに進む頃になると)疲れがたまってきて大変でしたね。準決勝のSephias選手と決勝のTansoku選手とは予選のスイスドローでも当たっていて、(だから相手のデッキ構成もわかっていたのですが)、どちらもDruidだったんです。なので、決勝トーナメントの試合でFaceless Manipulatorが入っていたのはどっちのデッキだったかな…」というふうに、どっちがどっちだったかわからなくなってしまって苦戦しました(笑)。

……使用デッキにControl Warriorを選択した理由について聞かせてください。
 Control Warriorは「GAMERS LEAGUE *1」に向けて、BO5の先鋒に使える安定したデッキとして最近練習していたんです。
 Control Warriorはパッチ後に天敵のMidrange Hunterが少なくなったことで、Zoo Warlockだけは相変わらず厳しいですが、多くのHeroと安定して戦えるデッキになりました。(普通はWarriorが苦手とされている)Shamanこそ流行ってきたものの、私自身はWarriorはShamanに勝てると思っています。
 今大会はそんなWarriorを試すいい機会だと思い、使用しました。

*1 GAMERS  LEAGUE:6月1日に最初のシーズンが始まる国内オンライン大会。7月、8月に計4回大会を開催し、8月24日にはそれぞれのシーズン優勝者によるプレーオフが行われる。5月23日にはGAMERS LEAGUEのTwitterで同大会がHearthstone World Championshipのシード参加権を獲得したことが発表された
参考リンク:GAMERS LEAGUE

……プレイする上で、Control Warriorはどういった特徴のあるデッキなのでしょうか?
 Control Warriorは単体除去が「アーマー値でダメージが変動するShield Slam」と「ダメージを与えたMinionに対してのみ使えるExecute」という(少し癖のある)2種類のカードしか入っていないのが特徴です。
 Shield SlamならShield BlockArmorsmithと組み合わせたりして、「対戦相手に合わせてアーマー値をどんなふうに操作してShield Slamを有効に使うか」を考えなければいけませんし、Executeも(どうやってMinionにダメージを与えるかなど)を考える必要があり、また、対HandlockやControlにおいては、使うタイミング1つで勝敗が決まると言っても過言ではないカードです。その点で、最もプレイングに影響されるデッキだと思っています。

……デッキには4~6マナのMinionがたくさん入っていますね。
 そうですね。最近のControl warriorはFrothing Berserkerを抜いてKor'kron Eliteという4マナの4/3 Charge Minionを入れるのが流行っていますが、私のデッキは「1~3マナがAggro対策の除去カード」「6マナから強力なLegendary」というふうにしていて、4マナのカードが一切入っていません。そこがChillwind YetiTwilight Drakeといった4マナのMinionが多いDruidやHandlockと異なる点ですね。6マナのMinionを出せるようになるまで、1~3マナのカードを使ってうまくやりくりなければいけないんです。


写真:barusaさんが使用したControl Warriorデッキ。4マナのカードが一切入っておらず、主力となるMinionは6マナ以降に集中している

……序盤はどのように展開するのでしょうか。
 Aggro系のデッキには序盤からArmorsmithを出してアーマー値を増やしていくのが理想ですね。相手が殴ってきてもArmor値を増やすことができるんです。(そういったMinionで相手の展開を止めて)Fiery War AxeShield SlamExecuteといったカードで場を抑えていきます。
 Midrange系のデッキには、相手のほうが序盤のMinionが強く、中盤で相手に場を取られるとWarriorでは対処しきれなくなるので、「序盤から攻められてマナコストの高いMinionを出す余裕がなくなる」といったことが無いようにしっかりと除去を使って場を取っていく必要があります。後半のMinionはこちらのほうが多いので、それまで凌げれば勝てるわけです。Midrange Hunter相手なら6マナのSavannah Highmaneなど、強力なDeathrattleを持つMinionもいますから、何に対しても除去を使っていいわけではありませんが。

……最近流行っているMiracle Rogueに対してはどうでしょうか?
 実は(デッキに入れるカードについて)悩んでいます。Miracle Rogueは武器の使用が多いので、Harrison Jonesを入れれば勝率は上がるのですが、Sen'jin ShieldmastaSunwalker(といった硬いMinion)を入れて、場を取っていったほうがいいかなとも思っています。Miracle Rogueに対して、こちらの出したMinionが相手に除去される流れが続いてしまうと、いつまでもプレッシャーを与えられなくて、結果相手の(コンボが完成するまでの)カードの引きに左右されやすくなってしまうからです。

……Miracle Rogueには場を取っていくのが重要なんですね。ところで、ManaGrind's Friday Night Swissに参加する上で、英語はどのぐらい必要だったのでしょうか?
 大会はトーナメントのサイトで進行したので、対戦相手と英語でコミュニケーションする必要はほとんどありませんでした。次の対戦相手の名前はサイトで表示されますし、試合後もサイトに結果を入力するだけで次のラウンドに進めます。

 決勝トーナメントに進出したときは英語でいろいろと聞かれたものの、運営の方に「I'm a Japanese(私は日本人です)」というと、相手がわかりやすい簡単な単語を使ってくれるようになるんです。たとえば、(相手の方がURLをチャットに張ると共に)「Tournament Final?」とタイプしてくれたことがあります。「ああ、これがトーナメントのURLなんだ」といったことはすぐにわかりましたね。また、わからないことがあったときはエキサイト翻訳も活用しました。

 決勝トーナメント進出後に「Hearthpwnのデッキビルダーを使用して運営にデッキを提出する」という点は(デッキビルダーの使い方がよくわからなくて)少し大変でしたが、Tansoku選手に方法を教えてもらってなんとかなりました。
 ちなみに、決勝トーナメントに日本人が2人いたことが運営の方にとって珍しかったらしく、「wow, Japanese!(おお、日本人!)」といって驚いていました(笑)。

……最近barusa選手は前々回のManaGrind's Friday Night Swissで優勝したkoroneko選手*2 と「Hearthstone国内対戦募集板*3 」を作りました。そこでの練習は今大会の優勝にも役に立ちましたか?
 そうですね。今、私はRankedよりも対戦募集板を使って対戦することが多いです。というのも、BO3などの大会では「先鋒に何のデッキを出すか」とか、「どんなデッキを用意しておくか」といったことを考える必要があって、Rankedで勝てる方法とはまた違っているんです。そういう意味で、対戦募集板の練習はこの大会でも役に立ったと思います。
*2 参考記事:ManaGrind's Friday Night Swiss NA #21で日本人のkoroneko選手が優勝、日本人選手史上初の快挙か 勝利インタビューも掲載
*3 参考記事:国内Hearthstoneプレイヤーの交流と実力の向上を目的としたグループ「Hearhstone対戦募集板」がSkypeグループとTeam Speak 3のサーバー上にオープン

……今後の活動目標などはありますか?
 私はHearthstoneで世界を目指して活動しています。(Rankedや大会などで)結果を残している日本人もいるので、Hearthstoneならがんばれば世界で通用すると思うんです。なので、最初に触れたようにHearthstone World Chamipionshipのシード参加権を獲得したGAMERS LEAGUEを当面の目標にしています。
 また、koroneko選手と一緒に世界を目指すチーム「Never Say Never*4 」を立ち上げました。まだ立ち上げたばかりなのですが、しょっちゅう彼とスカイプで情報共有しながら、「こういうデッキが強いんじゃないか」といって対戦したりしています。そういったところから始めていって、将来はチームとして、チーム戦なども視野に入れながら活動していきたいですね。
*4 参考リンク(ニコニコのコミュニティ):Never say Never 【Hearthstone】
barusa選手のTwitter:@barusa3
……本日はどうもありがとうございました。

 デッキ選択の理由など、Hearthstoneで世界を目指しているというbarusa選手の志が話していて伝わってくるインタビューでした。そしてbarusa選手とkoroneko選手が立ち上げたという新チーム、Never say Neverの動向にも注目していきたいですね。

 そのほか、ManaGrind's Friday Night Swiss NAの運営者が「簡単な単語を使って話してくれた」という点も興味深いですね。運営を続けているといろいろなプレイヤーが来るはずですから、英語が苦手なプレイヤーの対応にも慣れているのかもしれません。
 長らく週間大会としてプレイヤーに挑戦の場を与えてきたManaGrindの大会は今回で休止が発表されましたが、日本から参加可能な週間大会はTopdeck NAやZOTAC Cup NAなど、まだまだたくさんあります。それらのルールは海外大会ルールページ和訳にまとめておりますので、皆さんもぜひ、優勝を目指して大会に挑戦してみてはいかがでしょうか。

0 件のコメント :

コメントを投稿