2014年6月10日火曜日

国内オンライン大会「GAMERS LEAGUE 2014 Season1 #1 Day2」参加レポート

 6月8日に開催された国内オンライン大会「GAMERS LEAGUE 2014 Season1 #1 Day2」の参加レポートです。シングルイリミネーショントーナメント・5本勝負(BO5)の試合がDay1を勝ち残ったプレイヤー16名の間で繰り広げられました。

関連記事:国内オンライン大会「GAMERS LEAGUE 2014 Season1 #1 予選日程」 参加レポート

目次


・大会の進行
・対banjai選手
・対Civila選手
・試合感想


大会の進行


 「GAMERS LEAGUE 2014 Season1 #1 Day2」ではDay1を勝ち残ったプレイヤー16名が各8名・2グループに分けられ、BO5のシングルイリミネーショントーナメントで衝突します。その後、各グループの優勝者計2名は8月24日に開催されるプレーオフに進出します。

使用デッキ
 選手は前日に大会で使用する3デッキをHearthpwnのデッキビルダーを用いて作成し、URLをGAMERS LEAGUEに送付します。
参考記事(GAMERS LEAGUE):デッキ提出に関するお知らせ

 大会に向けて私が用意したのは以下の3つです。
Token Druid
Midrange Shaman
Semi-Miracle Rogue
 このうちToken DruidとMidrange Shamanのデッキは割と使い慣れていたのですが、問題はSemi-Miracle Rogue。
 トレンドのMiracle Rogueを研究するために急遽Liquid Hearthの記事を参考に作成したのですが、Spellカードを使うことで大量にカードをドローできるGadgetzan Auctioneerをどう使えばいいのかがよくわからず、また、キーカードであるSpellダメージ強化のBloodmage Thalnosも手に入らなかったため、「これでいいのかな」と思ってしまうような、なんとも微妙なデッキになってしまいました。
 できれば「デッキに入っている30枚のカードすべてに納得感がある」という状態で大会に臨みたいところでした。とはいえ、万全な状態というのは何事においても実現が難しいものですから、ある程度の問題は受け入れてその中でベストを尽くすしかありません。

 さて、大会当日の18時には各選手のデッキがGAMERS LEAGUEのサイトで公開されました。

写真:GAMERS LEAGUE公式サイトよりデッキレシピ公開のお知らせ

 ここが今大会の大きな特徴で、選手は事前に対戦相手が使用するデッキをすべて知ることができます。したがって試合では相手のデッキ構成に合わせて「このDruidはWild Growthで加速してくるタイプだから後半戦は勝てないな」とか、「このWarlockはZoo WarlockではなくてHandlockだから大型Minionに対処できる手札をキープしよう」といった戦略を立てることができるのです。

 また、私はHearthstone JAPAN運営のPapulicoさんに対戦相手のbanjai選手のデッキを作成して対戦してもらいました。これによってbanjai選手のデッキの特徴を掴み、ゲームでどんな展開が現れるかがわかったので、落ち着いて試合に臨むことができたと思います。

配信
 今回の大会はGAMERS LEAGUEのUStreamチャンネルでBactさんとbreekさんの実況解説と共に試合が配信されました。
参考記事(GAMERS LEAGUE):配信カード / 対戦フローに関して

 その手法は「配信者がSkypeで両選手と通話し、Skypeの画面取り込み機能を使って両選手にHearthstoneの画面を表示してもらう」というもの。通話といってもマイクはミュートにするので、Skypeには画面取り込みにしか使いません。こうして両選手のHearthstone画面を配信で表示することに成功したのです。Hearthstoneにはまだ観戦機能が実装されていないにもかかわらず、オンラインでの試合配信に成功したのは大きな快挙ではないでしょうか。

 ただ、GAMERS LEAGUEのルールページには「決勝トーナメントはストリーミング配信されます。」との表示しかなかったので、事前に「Skypeの画面取り込み機能を用いて対戦する」ことを選手たちに十分認知させておくと進行がよりスムーズだったかもしれません。
 私もcivila選手との試合が配信されることになったのですが、Skypeの画面取り込み機能の使い方に慣れていなかったのでちょっと戸惑いました(数分ですぐに行うことができましたが)。
配信録画(Ustream):gamersleaguejp

対banjai選手


対戦相手のデッキはRamp Druid、Burst Shaman、Handlockの3つでした。この中でRogueは自信がなく、またこちらのShamanはHandlockに当てたかったのでToken Druid先発でいくことにしました。

1戦目(Druid)nemuke vs banjai(Druid)

 Papulicoさんと事前に練習した限りではbanjai選手のデッキはThe Black Knightが入っていないことからAncient of WarなどのTauntへの対応手段が乏しい印象を受けたので、後半戦になれば勝てると判断し、盤面を抑えていくことを重視してプレイしました。



 Innervateから2ターン目のChillwind Yetiが出てきましたが、こちらにはAncient Watcherがいます。3ターン目にHarvest Golemを出し、続くターンでKeeper of the GroveのSilenceをAncient Watcherにかけて殴っていきました。こうするとAncient Watcherを動かせるだけでなく2/4も残るので盤面を取りやすいですね。



 序盤の手札に恵まれて盤面を終始リードすることができ、最後はForce of NatureSwipeとアタック4のMinion(計14点ダメージ)で相手のヘルスを2点まで削ってから次のターンのClawで勝利しました。ただ、ClawはTauntで止められてしまうので、ほかのダメージSpellに比べてフィニッシュの信頼度は劣ります。選べる状況であればSwipeを最後に残しておくべきだったでしょう。そこが反省点でした。

2戦目(Druid)nemuke vs banjai(Shaman)
 次はShamanです。banjai選手のデッキ構成を見た限りではLava BurstなどのダメージSpellが豊富に入ったBurst Shamanという印象でした。



 できれば序盤から軽いMinionを展開して攻勢をかけたかったのですが、Ancient of Warが2枚来てしまい、展開の仕方に困ってしまいます。なんとかしてAncient of Warを使い切らないとどうにもならないと判断し、Innervateを使って出していきました。やはりHexで無効化されてしまいましたが、それでも相手のテンポを遅らせられたと考えればいいでしょう。なおShamanにはTauntを無効化するEarth Shockもあるので、Ancient of War自体はShamanに相性が良くないカードだと思います。



 Fire Elementalが2体並ぶ、嫌な光景です。前のターンにCharge MinionのArgent Commanderで殴られたこともあり、ヘルスを15点以下まで削られてしまいました。さらにはRockbiter Weaponとの組み合わせで10点のダメージを一度に与えられるDoomhammerまで出てきてしまい、こちらのヘルスは秒読み段階です。



 最後のドローでSavage RoarForce of Natureが揃ったのですが、2点及びませんでした。ShamanはFire Elementalなどデッキに攻撃力の高いMinionが多いため、相手に盤面を取られるとどんどんヘルスが削られてしまいますね。ほかのHero相手ならTauntがまだ頼りになるのですが、ShamanにはEarth ShockHexでTauntが簡単に潰されてしまうのです。やはりShaman相手には、相手に盤面を取らせないことが序盤からいかにMinionを並べて殴っていけるか、というのが鍵になるでしょう。

3戦目(Rogue)nemuke vs banjai(Shaman)

 Handlockに有利なShamanを残しておきたかったのでここはRogueを選択していきました。



 先ほどのゲームの反省で盤面を取られたら負けると判断し、序盤からMinionを出してプレッシャーをかけていきます。banjai選手はLightning Stormなどの除去がなかったせいか、Doomhammerを除去に使ってきました。カード1枚で8回殴れるため、コストパフォーマンスに非常に優れるカードですが、その分ヘルスが減ってしまうのが難点です。このことから相手の手札には除去がないと判断し、続くターンでCold BloodArgent Squireにかけて殴っていきました。相手のヘルスを残り8点まで削ります。ところが、そこからこちらのMinion展開が止まり、Fire Elementalでアドバンテージを稼がれて、次の局面になりました。



 Backstabと武器の攻撃でTauntつきのトーテムを潰せるのですが、Leeroy Jenkinsの攻撃と合わせても2点足りません。次のターンでEviscerateなどのダメージカードが来れば勝てるのですが…引き次第です。


 するとShivを引いて1点ダメージさらにそのドローでBlade Flurryを引き当て、ちょうど8点ダメージを与えて勝つことができました。本当に運に恵まれた、という印象です。しかし、Gadgetzan Auctioneerが来なかったせいで2枚のPreparationが完全に腐っているのが悲しいですね。デッキの安定性を上げたいなら、こうした状況限定カードの枚数をもっと減らしてもいいかもしれません。

4戦目(Rogue)nemuke vs banjai(Warlock)

 試合は3ターン目と4ターン目に4/7のTwilight Drakeを出されていきなり苦しい展開となりました。Preparationを使ってEdwin Vancleefを4/4で出すこともできたのですが、Twilight Drakeに一方的に潰されてしまいますし、あまりにももったいない気がします。



 そこでありったけの除去カードと合わせて使い、Edwin Vancleefを10/10で出していきました。banjai選手のデッキにBig Game Hunterが入っているのはわかっていたのですが…。



 案の定、やはりBig Game Hunterが出てきてEdwin Vancleefが潰され、対抗できるカードがなくなって撃沈。プレイミスが目立った試合でした。難しい手札ではありましたが、4ターン目でDeadly Poisonと共に4/4でEdwin Vancleefを出して耐えるのが正解だったと思います。PreparationGadgetzan Auctioneerがあれば守れるはずなので。

5戦目(Shaman)nemuke vs banjai(Warlock)

 ShamanはHandlockのタフなMinionを潰せるので有利なほうだと思います。マリガンではTwilight Drakeを1発で潰せるEarth Shockをキープしていきました。3ターン目にFeral SpiritMana Tide Totemのどちらを出すかどうかで迷いましたが、序盤は相手に除去を使わせたほうが手札が減ってTwilight Drakeなど手札の数で強化されるMinionが展開しにくくなると判断し、Mana Tide Totemを出していきました。



 次のターンでやはりTwilight Drakeと共にSoulfireで除去されてしまいましたが、相手の手札が減ったことで展開が楽になりました。
 そこからは場にMinionを並べつつ、Handlockのヘルスを15前後に抑えてコンボパーツが揃うのを待つことにします。対Handlockで相手のヘルスを10点以下にしてしまうと0マナでMolten Giant2体が出てきてしまい、それにTauntをかけられて突破するのが難しくなるからです。



 結果的に「Tauntや回復手段が来ても次のターンの攻撃で潰せる」手札が揃ったので殴りに行き、勝利しました。banjai選手のデッキにはSylvanas WindrunnerLord Jaraxxusといった後半に強いカードが入っていなかったのでこうした戦術も有効だったのですが、それらのカードが入っているデッキが相手ならもう少し早めに潰しにいかないと危ないかもしれません。

対civila選手


 civila選手のデッキはRamp Druid、Control Warrior、Miracle Rogueという構成です。デッキ構成を見ると相手のほうがLegendaryが多く、こちらのToken Druidは不利なデッキが多く見えました。したがってどれがきても五分に戦えそうなRogueを初戦に選択します。

1戦目(Rogue)nemuke vs civila(Rogue)
 相手のMiracle Rogueに対し、こちらは後半の爆発力を減らしてChillwind Yetiなどのアタッカーを増やしているというSemi-Miracle Rogueです。その性質上、序盤にアドバンテージを稼げないと負けてしまうので、カードアドバンテージよりも盤面を抑えることを優先してMinionを出していきました。Gadgetzan Auctioneerもテンポを優先して出していきます。Concealが引けなかったので次のターンに除去されてしまいますが仕方ありません。



 続くターンでChillwind Yetiを出していくとcivila選手はSapでそれを戻してきました。Chillwind Yetiが攻撃できるタイミングで2枚目はきっとないはずと願ってCold Bloodを使い、一気に攻勢をかけていきます。



 結果、civila選手にキーカードを引かれなかったのでこちらのコンボで決めることができました。しかし、勝利するまで9ターンもかかっています。civila選手がGadgetzan Auctioneerを引いていたら連続のSpellでこちらのMinionは潰され、ひとたまりもなかったでしょう。よく勝てたなという感じです。



2戦目(Rogue)nemuke vs civila(Druid)
 相手のデッキを見るとRamp Druidの構成だったので、初手で構成をかけられるようにEdwin VancleefChillwind Yetiを手札に残しました。



 すると続くターンでこんな手札に。虎の子のGadgetzan AuctioneerEdwin Vancleefが揃っています。

 また、よくみるとこのDruid、光り輝いています。Golden HeroはRankedで500勝しないと手に入らないゲーム内報酬なので、それだけcivila選手はDruidの扱いに慣れているということでしょう。相手が格上だと思い、胸を借りるつもりで当たっていきました。



 Gadgetzan AuctioneerはSpellと同時に使いたいカードですが、ほかに出すカードがないので仕方なく出していきました。civila選手の場には倒されたときに4/5で復活するCairne Bloodhoofがいますが、相手のほうが後半向きのカードが多いので長引けば不利です。6点Charge MinionのLeeroy Jenkinsも手札にあったので、ここはダメージを優先してDruid本体を殴っていきます。



 Cold BloodChillwind YetiLeeroy Jenkinsで次のターンが来れば勝てる、そんな局面でしたがForce of NatureSavage RoarのコンボでCairne Bloodhoofと合わせて20点ダメージが飛んできて潰されてしまいました。Druidと戦うときは9ターン(Innervateと合わせれば7ターン)を迎えると上記のコンボで14点+αのダメージが飛んでくると考え、そのターン中に倒せないときはこちらの被弾を減らすように動いたほうがよかったかもしれません(相手に序盤から温存している手札がある場合などは特に)。

3戦目(Shaman)nemuke vs civila(Druid)
 どうもToken Druidで勝てる気がしなかったのでShamanを選択しましたが、試合ではcivila選手の出してきたHarvest Golem2体の除去に手間取り、序盤からじわじわとヘルスを削られてしまいました。



 Lightning Stormを撃ちたくなる場面でしたが、次のターンにFire Elementalを出せないでテンポのが嫌だったのでMana Tide Totemを優先します。



 続くターンにWrathAzure Drakeが除去されて盤面を失い、後半戦で相手に9マナ5/8でTauntの木を2体並べられるCenariusが出てきてしまいました。大量の手札があるのにどうにもならない状況です。そのままMinionの総攻撃を受けて敗北となりました。

4戦目(Druid)nemuke vs civila(Druid)
 後がなくなり、Token Druidを当てていきます。



 後半戦で勝てないことがわかっていたので序盤からMinionの展開を急ぎます。Druidは確定除去がないのでAncient of Warがとても強いですね。Taunt Minionを破壊するThe Black Knightが出てこなかったこともあり、これで有利になって盤面を抑えることができました。



 最後はForce of Natureでヘルスを4点まで削り、次のターンにSwipeで勝利となりました。このあたりの動きはbanjai選手との初戦が生きています。

5戦目(Druid)nemuke vs civila(Warrior)
 後半戦はレジェンダリーが大量に入っているControl Warriorのほうが強いので早めにMinionを展開して殴っていきたいところです。しかし、手札にアタッカーが来てくれません。



 ここが問題の場面です。次のターン、Keeper of the GroveAncient WatcherにSilenceをかければ殴っていくことができるのですが、全体除去のBrawlが怖く、また後半にKeeper of the Groveを残したほうがいいと思って仕掛けることができませんでした。Ancient of Warも除去が怖くて出すことができません。



 そうやってInnervateを温存していると何もできないまま8ターン目になってしまいます。これでは何のためにInnervateを入れているのかわからない。一方civil選手はどんどんアーマー値をためていってしまいます。



 圧倒的なヘルス、そして手札差です。Innervateを温存しすぎたという完全なプレイミスでした。何もアドバンテージを稼げていない状態で8、9ターン目に突入すると、後半向きのMinionがいない私のDruidはWarriorに勝つことができません。回復を繰り返して一応延命はしたものの、この状況はどうにもなりませんでした。こうして私は2-3でcivila選手に破れ、「GAMERS LEAGUE 2014 Season1 #1 Day2」を終えたのです。

 なお、この試合は配信されたので、録画から内容を確認できます。選手の視点を知ってから見てみるとまたおもしろいのではないかと思いますので、ぜひチェックしてみてください。私の試合は01:15:00あたりから始まります。
配信録画(Ustream):gamersleaguejp

試合感想


 試合後にPapulicoさんと相談、Control Warriorと何回か対戦してみたところ、「Control WarriorはFiery War AxeWhirlwindでToken Druidの展開したMinionを潰せ、アーマーをためてForce of NatureSavage Roarのコンボを潰せるから相当有利だ」ということがわかり、そしてToken Druidが勝つには「Brawlの可能性を排除して序盤から盤面を取っていかないといけない(それでも体感3:7ぐらいで厳しい)」という結論になりました。

 それを踏まえ、今回のcivila選手との試合を振り返ると、「デッキ同士の相性を熟知していなかった」のが一番の敗因だったと思います。Token DruidがControl Warriorにここまで勝ち目がないことがわかっていれば、civila選手のRamp Druidに対してShamanを当てず、Control Warrior用に残しておく、という選択ができたはずです。

 これは、マッチアップにより深い理解が必要だということになります。たとえば「Shamanは何がどうControl Warriorに強いのか」といった理由を知っていないと、ほかのデッキに対して応用が効きません。大会で私はcivila選手のRamp Druidに対して「Hexなどの存在で重いMinionが多いデッキには有利だ」と考えていたのですが、試合ではDruidの早い攻めとコンボで一気に潰されてしまいました。この事実からするに、Shamanが強いデッキとは「展開が遅くて、かつ、後半の力を重いMinionに頼っているデッキ」ということになります。

 BO5の大会で勝つにはこうした相性を理解しないといけません。逆に相性さえつかんでいれば、(1つのデッキの理解度では負ける)格上の選手に勝てる可能性も増えるはずです。そのためには、いろいろなデッキを使ってその特徴をつかむのはもちろん、ガイド記事のマッチアップの解説を注意して読むことなどが大きなプラスになるのではないでしょうか。

 最後に、今大会では非常な緊張感の中、1ターン1ターンの行動に集中し、充実した時間を過ごすことができました。GAMERS LEAGUE運営の方々と対戦していただいた選手の皆さん、どうもありがとうございました。次の大会は7月6日。次回までにしっかりと腕を磨いておきたいと思います。

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