2014年7月21日月曜日

「すばらしい国際交流の経験になった」IEM Season9-Shenzhen日本代表tyson選手インタビュー

 7月16日~18日に中国・深センで開催された国際大会「IEM Season-9 Shenzhen(IEM)」のHearthstone部門に国内e-sports大会運営団体「Japan Competitive Gaming」推薦の日本代表選手として出場したtyson選手のインタビューです。


tyson選手(e-sports SQUARE AKIHABARA撮影)

 弱冠16歳のtyson選手は本戦で香港代表のJackyChan選手に敗れて惜しくも予選グループ敗退となりましたが、現地ではどのように各国代表選手達と交流していたのでしょうか。帰国後のtyson選手にIEMの感想を聞きました。


……まずはIEM出場お疲れ様でした。到着した初日はいかがでしたか?
 ぼくがホテルに到着したとき、ちょうどRdu選手がチェックインしようとしているところでした。そのホテルには参加選手が全員宿泊していたので、ちょうどIEMの選手村のようになっていたんです。ホテルの受付にいたESLスタッフの方に日本人選手であることを伝えて登録を済ませ、近くにいた6~7人の選手達と話をした後、(部屋に戻って)その日を終えました。

……各国代表選手達とはどのように交流できたのでしょうか?
 本格的に交流できたのは到着の翌日からですね。事情でIEMの開始時間が遅れていたので、会場のラウンジでソファに座って皆と話したり、テレビを見ていました。
 中にはキャスターのFrodan氏もいて、せっかくなのでサインをもらいにいったんですが、するとFrodan氏が「このメモ張を回して皆のサインを書いてもらおうか?」というふうに言ってくれたんです。Frodan氏のおかげで全員に頼む手間が省けました。

 練習用のPCは与えられなかったので、試合が始まってからもほかの選手と交流している時間が多かったですね。皆で配信を見ながら「このターンはどうするか」といった検討をしたり、すごいドローが来るたびに盛り上がったり、というふうに過ごしていました。

キャスターのFrodan氏と招待選手達によるサイン
Frodan氏Amaz選手Rdu選手
Massan選手Gnimsh選手StrifeCro選手

……海外選手と交流する上で英語は障害になりませんでしたか?
 細かい冗談などはわからなかったのですが、基本的にカード名を言っているのはわかりましたし、「どうしてこんな動きをしたのか」といった聞きたいことは大体聞けました。(単語だけで喋るような)英会話になっていないような英語でしたけど、特に尻込みすることはなかったですね。

 Amaz選手やRdu選手といった招待選手達は皆英語を流暢に話していましたけど、一方で香港のJackyChan選手やフィリピンのWaningMoon選手などはそこまで流暢ではなく、ぼくと近いところもあったので話しやすかったです。


フィリピン代表のWaningMoon選手

……IEMのルールは「相手のHeroのうち1つを禁止できる」というキックシステムの存在が特徴的でしたが、それについてはいかがでしたか?
 そうですね。集まった選手達の間で「Heroのキックをどうするか」という話も出ていたんですが……実はそういう特殊なルールがあることをその日までぼくは知らなかったんです(笑)。デッキも前日に提出する形式でしたから、さあどうしようという感じでした(笑)。
 IEMに用意したデッキはRogue、Druid、Mage、Hunterです。このうちHunterは一度も使っていません。配信に映ったのはRogueとDruidだけでしたが、映らなかった敗者同士の試合ではFreeze Mageで勝つことができました。

……配信試合で2回対戦したJackyChan選手の印象はいかがでしたか?
 全部で4戦しかやっていなかったのでプレイングの上手さはわからなかったのですが、たとえばMiracle RogueにConceal2枚とCold Blood2枚が入っているというように、「大会向きのデッキ構築が上手いな」という印象がありました。
 このような構成にすると手札事故を起こす可能性が高くなるのでLadderの勝率は落ちるのですが、コンボパーツが揃いやすくなるのでMiracle Rogueの対決には強くなるんです。

 また、JackyChan選手はラウンジで隣に座っていたこともあって、一番よく話していた選手なんです。試合が始まるときには「なんでぼく達が対戦するんだろうね(笑)」と冗談を言い合ったりしていました。明るくて良い人でしたね。


香港のe-sportsチーム「Cyber Games Arena」に所属するJackyChan選手

……試合の中でプレイミスなどはありましたか?
 JackyChan選手との予選グループ第1試合・第2戦のDruidミラーで、相手の場に何もいなかったのに4ターン目にKeeper of the Groveを出してしまったことですね。
 Druid戦はSunwalkerAncient of Warなど、SilenceをかけたいMinionがほかにもいるので温存しておくべきだったと思います。
 また、その前のターンに相手のHarvest Golemをダメージを受けたChillwind Yetiで攻撃して交換していったのですが、それよりは本体を攻撃してフィニッシュコンボの射程圏内までヘルスを削ったほうがよかったかもしれません。大会ということでつい慎重になりすぎてしまいました。


4ターン目にtyson選手(上)がKeeper of the Groveを出し、ダメージを与えていった場面

……最後に、IEM全体を通しての感想を聞かせてください。
 規模が大きな大会で、対戦以外にもほかの選手や運営の人達と話すことができましたから、すばらしい国際交流の経験になりました。次があればまた出場したい、そう思える大会でした。

……どうもありがとうございました。

 以上、tyson選手のショートインタビューでした。
 私もtyson選手に近い17歳のときにドイツ・ケルンで開催された世界大会のWorld Cyber Games 2008に出場したことがあり、tyson選手の話を聞いていたら当時を思い起こしてしまいました。
 いろいろと内気だった私はそのとき慣れない英語での交流に戸惑っていた部分もあったのですが、一方でtyson選手は今回尻込みせずに交流ができたということで、本人にとって非常に良い経験になったのではないでしょうか。
 将来、日本から国際大会に参加できる機会が増え、そこで多くの日本人選手がかけがえのない経験を積めるようになるといいですね。私も微力ではありますが、サイト運営などでそのお手伝いができればいいなと思っています。

参考リンク
IEM JCG特設サイト:JCG - IEM_Shenzen
IEMの試合録画(youtube):IEM 2014 Shenzhen - Hearthstone

1 件のコメント :

  1. MTG風のキャラをチェスの駒のように操作するゲームなのですが、
    Conquest of Champions というゲームを見つけました。 一度試してみてください。

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