2014年8月7日木曜日

5日間の終幕! 「台北電腦應用展」Blizzardブース最終日レポート

 台湾Blizzardは7月31日~8月4日の5日間、台北のPC見本市「台北電腦應用展(Taipei Computer Application Show)」に巨大なブースを出展しました。以下、私nemukeが最終日8月4日の現地レポートをお届けします。

目次
ファンイベント満載の最終日
大盛況のBlizzardグッズ販売エリア
20勝賞品の「Hearthstoneふわふわおもちゃ」を獲得できるか?
HotSのゲームデザイナーMatt Cooper氏によるファンミーティング
台湾の著名漫画家によるWoWお絵描きクイズ!
Blizzardオリジナルソングライブコンサート
日本のゲームイベントに取り入れられる部分はあるか?

ファンイベント満載の最終日

 最終日にはもうStarCraft IIやHearhtstoneなどの試合は残っておらず、台湾人ファン向けイベントで固められていました。メインステージの主なイベントは順にHearthstoneの各種イベント、Heroes of the Storm(HotS)のゲームデザイナーファンミーティング、World of Warcraft(WoW)の各種イベント、そしてBlizzardゲーム関連ソングのライブコンサートです。

 午前中は初日にも行われた「会場の観客からとっさに選ばれた2人がステージに来てお互いにHearthstoneのカードパックを開け、その合計マナコストを競う」という「卡包抽抽樂(カードパック抽選会)」が開催されました。参加者2人のうち合計マナコストの高かったほうがTシャツなどの賞品を獲得するほか、そこで現れたカード1枚1枚について、有名実況者の小銘(シャオミン)氏と葉白(イエバイ)氏がラダーやアリーナでの使用方法を説明していきました。

 卡包抽抽樂が終わると、引き続き小銘氏と葉白氏によってアドベンチャーモードの第二週ボス「Loatheb」のHeroicモード攻略実況プレイがスタート。

 これらのイベントは主にカジュアルプレイヤーでも楽しんでもらえるイベントとして組まれ、「このカードにこういう使い方があったのか」と新鮮な思いを持ってもらうことを目的としていた印象です。

本日のタイムテーブル

準備中のBlizzardブース

人気実況者の葉白氏(中央)と小銘氏(右)

会場で選ばれた観客がカードパックを開けるイベント「卡包抽抽樂」の様子

小銘氏と葉白氏によるHeroic Loathebの攻略実況プレイ

会場は天井の青く美しいBlizzardロゴに照らされていた

Hearthstone枕で大盛況のBlizzardグッズ販売エリア

 8月4日もBlizzardグッズ販売エリアの人気は衰えません。その理由は日替わり限定品の「Hearthstone枕」。このかわいらしいデザインに心を動かされ、私もそれを手に入れようとイベント開始時間である午前10時の10分前から列に並んでいました。するとBlizzardスタッフが1人、こちらに向かってきます。話を聞くと、どうやら肝心の品物が現地に届いていないとのことでした。
そこで打ち出されたのが「住所を教えてもらえれば品物が届いた後に発送する」という対応です。私は日本在住なので日本まで送ってもらえるかどうか少し心配でしたが、最終的には相手にOKをもらえました。
 このように一般のお店で扱われていないグッズになると、発送面でトラブルが起こるものですね。品物は8月中には届くということですから、帰国後に届きしたい、レビューを掲載したいと思います。

Blizzardグッズ販売エリアはHearthstone枕を求めるファンでいっぱいだった

20勝賞品の「Hearthstoneふわふわおもちゃ」を獲得できるか?

 今までと同様に会場の一角では台湾Blizzardが用意したデッキ同士で参加者が対戦し、連勝記録を競うHearthstoneのイベント「傳奇競技場(レジェンダリーアリーナ)」も進行していました。期間中日替わりのデッキは20枚以上のLegendaryカードで固められていて、今回はPriestのデッキです。参加者は対戦に勝てばそのまま残って次の相手と戦えますが、負ければエリアを出てもう一度最初から並び直さないといけません。デッキもデバイスもすべて会場に用意されているので、参加者は何も用意する必要がなく、極端な話をすれば「今日初めてHearthstoneを知った」という人でもイベントに参加することができます。そのせいかイベントは大変な人気で、その入り口ではいつでも長蛇の列ができていました。

 私も最後日は試合観戦などの取材がなかったのでイベントに参加し、全力で20勝賞品の「Hearthstoneふわふわおもちゃ」を狙いに行きました。

手ぶらで参加できる手軽さと豪華賞品の存在で傳奇競技場はいつでも長蛇の列

用意されたPriestデッキ。大半がシングルカードなのでデッキリストが長くなってしまい、1枚の写真に入りきらなかった。奥にはYseraDeathwingなどありったけの高マナLegendaryカードが入っている


対戦の様子。一部Hero専用カードを除いてすべてLegendaryカード

 結果、2回負けたものの20勝を達成し、残り1つとなっていたおもちゃを獲得。それにしても、お互いにまったく同じデッキを使っていてもカード1枚1枚の使い方で勝率が変わってくるものですね。「Millhouse Manastormは相手に大量のアドバンテージを稼がれるので開始直後以外は出さない」「Elite Tauren Chieftainは数少ない5マナ枠かつ4マナのカードをドローしてマナカーブを安定させられるので初期手札に残す」「Shadow Word: Deathは対象の広い除去なので初期手札に残す」など、マッチアップを理解して戦術を決めることで勝率を高めることができました。

一見枕のような賞品のHearthstoneふわふわおもちゃ

内部には電池ボックスがあり、スイッチを押すと音が鳴る「おもちゃ」になっている


片手に乗るサイズで、Blizzardスタッフ曰くHearthstone枕に比べて一回り小さいサイズだという

HotSのゲームデザイナーMatt Cooper氏によるファンミーティング

 午後からはHotSのゲームデザイナーMatt Cooper氏が登場。英語通訳を交え、「HotSにWoWのHeroが多いのはなぜか」「HotSのトレイラームービーでArthasの剣『Frostmourn』がNovaの銃に防がれているのはなぜか」といったファンからの質問に対し、以下のようにインタビューに答えていました。
「今のところはWoWのHeroが多いが、将来DiabloシリーズやStarCraftシリーズからの新Heroを出していく予定で、ひょっとするとBlizzard初期のゲーム『The Lost Viking』からもHeroが追加されるかもしれない」
「Arthasの剣は古代技術であり、Novaの銃は最新科学で作られている。防いでいるとはいえ、トレイラーではFrostmournに触れた銃が凍結していく様子が見えるはずだ。Novaがすぐに退かなかったらどうなっていたか、よくわかるだろう」
インタビュー翻訳元(台湾Blizzard):「2014台北電腦應用展」- 第五天回顧

HotSのトレイラームービー

HotSゲームデザイナーのMat Cooper氏(中央)

台湾の著名漫画家によるWoWお絵描きクイズ!


 HotSのゲームデザイナーファンミーティングの後はWoWのイベント各種が行われましたが、その中で特に興味深かったのは台湾の著名ネット漫画家の賴賴(ライライ)氏と織織(ジージー)氏による「WoWキャラクターのお絵描きクイズ」です。

会場で配られていたWoWの刺青を腕に付けた賴賴氏(左)と織織氏(右)

ステージのPCでイラストを描く賴賴氏(左)と織織氏(右)

 カップルでもある賴賴氏と織織氏は同居生活を続けながらFacebookページと各自のブログに日々数コマの漫画を投稿しています。そのかわいらしい絵柄がネットで話題を呼び、Facebookページの「いいね!」数は23万を超え、今や若者では知らない人がいないほどの人気漫画家となりました。

賴賴氏と織織氏のかわいらしい1枚漫画(Facebookページ「賴賴織織革命軍」より転載)

参考リンク
Facebookページ:賴賴織織革命軍
賴賴氏のブログ:賴賴的愛作夢日誌
織織氏のブログ:織織的痴呆筆記本

 そんな若者に大人気の漫画家が現れてステージ上で何をするか? もちろんお絵描きです! 賴賴氏と織織氏がWoWのキャラクターをその特徴的なタッチで描いていき、途中途中で観客が手を挙げてそのキャラクターを当てていきました。
 観客には「彼らが描いているのは何だろう?」と推測する楽しみはもちろん、あのBlizzardの絵柄がとてもかわいらしくデフォルメされていくという意外性もあり、会場は大いに盛り上がったのでした。

非常にかわいらしいタッチで描かれたおじさんらしきキャラクター これは誰だろう?

これは…Orcのキャラクター?

この気の抜けた表情がなんともいえない

「My magic will tear you apart!」

Blizzardオリジナルソングライブコンサート

 イベントの終わりにはBlizzardゲームを題材にした中国語のオリジナルソングで有名な2人組のバンド「告野家(ガオイエジア)」のDJ?氏と哈特利腎臟(ハットリジンゾウ)氏が登場。このユニークなバンドは2011年に発足以来、同じく台湾のマシニマ* 制作集団「AFK PL@YERS」と共同でミュージックビデオを作成し、Youtubeなどへの投稿を繰り返しています。
 会場で彼らは閉幕式を務め、StarCraftプレイ中の挫折感などを歌った「夢想(ドリーム)」など4曲を披露しました。大スクリーンではそのミュージックビデオも放映され、こうして5日間続いた台湾Blizzardの一大イベントは幕を閉じたのでした。

* Machinima。マシーンとシネマ(アニメーション)を組み合わせた造語で、ゲームエンジンによって作られた映像作品のこと。3Dエンジンを使用したゲームが盛んな海外に愛好家が多い。
参考記事(Wikipedia):マシニマ
Facebookページ:告野家 Beef Bowl E@ters
告野家の楽曲(soundcloud):BeefBowlEaters

夢想のミュージックビデオ(youtubeより)

バンド「告野家」のDJ?(左)氏と哈特利腎臟(右)氏


コンサートの様子

日本のゲームイベントに取り入れられる部分はあるか?

 台北電腦應用展のBlizzardブースが出展された7月31日~8月4日まで、振り返ればコンサートあり、グッズあり、コスプレあり、対戦あり、試合あり、カジュアルイベントありと本当に「Blizzard漬け」の内容でした。
 また、こうのような規模のイベントを開催できるということに、私は改めて台湾におけるBlizzardの知名度、そして日本との差を実感した次第です。

観客のいなくなった会場で撤収を進めるBlizzardスタッフ達

 ただ、今回のイベントでは「いかに新規層に興味を持ってもらうか」をやはり重視していたように思います。たとえばコスプレイヤーや著名漫画家の起用は一般にアピールする典型例ですし、手ぶらで参加できる傳奇競技場はカジュアル対戦イベントの好例だったと思います。
 こうした1つ1つのアイデアは日本のイベントにも取り入れていけるのではないでしょうか。そうやって少しずつファンの母数が増えていき、日本のBlizzardゲーム全般が発展していけばと思う次第です。

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