2014年8月4日月曜日

緊張の世界大会最終予選! 「World Championship台湾地区最終予選」レポート

 Hearthstoneの世界大会「World Championship(WCS)」台湾地区最終予選が8月3日にPC見本市「台北電腦應用展」のBlizzardブース内で開催されました。各地予選を勝ち上がった4選手の試合ぶりや現場の雰囲気とはどのようなものだったのでしょうか。以下、そのレポートです。


会場の様子

目次
会場風景
会場のコスプレイヤー達
メインステージイベント
WCS台湾地区最終予選出場選手
試合開始
決勝戦まで
各エリアの様子
決勝戦と授賞式


会場風景


 会場の「台北電腦應用展」は7月31日~8月4日の5日間連続で開催される台北最大のPC見本市で、Blizzard以外にも多くのPC関連企業がブースを出展します。WCS台湾地区最終予選が行われた8月3日は日曜日ということで、期間中最も盛況な1日となりました。




入場料無料かつ日曜日ということで、会場はどこにいっても人の海

会場のコスプレイヤー達


 もちろん前日と同様に会場のコスプレイヤー達も気合を入れ、撮影していました。コスプレイヤー本人だけでなく、一般参加者も一緒になって撮影して楽しめるのが良いところですね。また、撮影中こそゲーム内のキャラクターになりきりますが、それ以外の時間は普通の人ですから、そのギャップも新鮮でした。







会場のコスプレイヤー達

メインステージイベント


 本日のステージイベントは大きく分けて「Hearthstoneのアカペラ演奏会」「HearthstoneWCS台湾地区最終予選」「Blizzard豪華製品オークション」です。アカペラ演奏会ではHearthstoneのプレイヤーなら誰でも知っているメインメニューの音楽等が異なる音色で演奏されたことで、私自身も聴いていてとても興味深くありました。


本日のタイムテーブル Hearthstone音楽のアカペラ演奏、WCS台湾地区最終予選、Blizzard豪華製品オークション


イベントのオープニングとして行われたHearthstone音楽のアカペラ演奏会


アカペラ演奏会の観客達、その独特な音色に会場からは拍手が巻き起こった


試合の準備時間には会場から抽選で選ばれた参加者が与えられたヒントを元にカード名を当てる「Hearthstoneクイズ」も行われた

WCS台湾地区最終予選出場選手


 WCS台湾地区最終予選を争うのは香港地区予選を勝ち抜いたShy選手、台湾地区予選を勝ち抜いたtom60229選手とFrozenIce選手、そして前日8月2日に行われた台湾の学生大会「暴雪AMD夢想聯賽」優勝の威傅選手です。

Shy選手
 WarCraft IIIのプロゲーマー「Shy」を見てその名前をつけたという香港人のShy選手は20歳の大学専門生で、台湾に到着したのは前日の8月2日です。大会には香港のe-sportsチーム「Hong Kong Attitude(HKA)」の援助を受けて参加していました。

 ちなみに香港の公用語は中国語と英語とされていますが、香港の人たちの母語は広東語で、Wikipediaによると「人口の95.2%が広東語を理解する(英語は38.1%)」とされています。Shy選手自身も「母語は広東語で、英語と中国語はまあまあ」と語っていました。
参考(Wikipedia):香港 公用語


Shy選手

tom20669選手
 7月26日の台湾地区予選で香港からのAmaz選手を倒して今大会出場を決めたtom20669選手は兵役*を終えたばかりの23歳です。過去にMagic The: Gatheringや遊戯王オフィシャルカードゲーム、ブリッジといったカードゲームを多くプレイしていたこと、Diablo2やWorld of WarcraftといったBlizzardゲームをプレイしていたことで、Hearthstoneのプレイを始めたのも自然な流れだったとか。

* 一般の台湾人男性は大学卒業後に1年の兵役に就くことを政府によって義務付けられている

tom20669選手

FrozenIce選手
 台湾地区予選を勝ち抜いたもう1人の選手は26歳のFrozenIce選手で、過去のシーズンにアジアサーバーのLegendary1位を獲得した実力の持ち主です。今大会には「第1回戦の相手であるShy選手のVODを見て研究した」として、準備万端の様子です。

FrozenIce選手

威傅選手
 最後の選手は前日8月2日に行われた台湾の学生大会「暴雪AMD夢想聯賽」を優勝した威傅選手。大会で勝てるデッキを作るのにカードが足りなかったために急遽暴雪AMD夢想聯賽の本戦前に80パックを購入したとか。


威傅選手

試合開始


 午前11時40分になると威傅選手とtom60229選手の試合がHearthstoneオフラインイベント「傳奇競技場」のPCを使用する形で行われました。安定して戦えるDruidやWarlockが出てくるかと思いきや、初戦は威傅選手のShaman対tom60229選手のPaladinという少し変わったマッチアップとなりました。tom60229選手はConsecrationWild Pyromancerなどの全体除去で威傅選手の生み出したMinionを一掃しますが、威傅選手は粘り強く盤面を展開して勝利し、スコアをリードしていきました。しかし最後は逆にtom60229選手のShamanが活躍を見せてこの接戦を物にしたのでした。

威傅 2-3 tom60229
(Shaman)威傅 1-0 tom60229(Paladin)
(Shaman)威傅 1-1 tom60229(Druid)
(Druid)威傅 2-1 tom60229(Druid)
(Druid)威傅 2-2 tom60229(Shaman)
(Warlock)威傅 2-3 tom60229(Shaman)


ステージ外の試合はHearthstoneのオフラインイベント「傳奇競技場」内で進行


両選手が対戦する傍らでは一般参加者による傳奇競技場も進行していた


威傅選手(左)のShaman対tom60229選手(右)のPaladin

ステージでの対戦
 正午になるとFrozenIce選手対Shy選手の試合が有名実況解説者の廚爹氏と小銘市の実況解説と共にステージ上で行われました。Druidミラーからお互いにカウンターデッキを当てていく展開となりましたが、初戦に勝ったFrozenIce選手のリードが大きく、最後にはShy選手のFreeze Mageに対して有利なControl Warriorを当てることで試合を勝ち取ったのでした。

FrozenIce 3-2 Shy
(Druid)FrozenIce 1-0 Shy(Druid)
(Druid)FrozenIce 1-1 Shy(Warlock)
(Hunter)FrozenIce 2-1 Shy(Warlock)
(Hunter)FrozenIce 2-2 Shy(Mage)
(Warrior)FrozenIce 3-2 Shy(Mage)


ステージ上対戦の様子


Mountain Giantで序盤から圧倒していったShy選手のHandlock

決勝戦まで


 試合と試合の間の休憩は5分程度。ダブルイリミネーショントーナメントは時間が長くなりがちなので、大会運営の4Gamersもなるべく進行を早めようとしている様子が伺えました。
 Heroの傾向としては全体的にDruidとWarlockが多かった印象で、Miracle Rogueを使っていたのはFrozenIce選手1人だけでした。興味深かったのはFrozenIce選手が使っていたMidrange Hunterのデッキです。Handlockのカウンターになるほか、WebspinnerNerub'ar Weblordなど新しいBeastカードが加わったことでデッキの総合力が上昇し、一線級のデッキとなった印象を受けました。

勝者側決勝戦:FrozenIce 2-3 tom60229
(Druid)FrozenIce 0-1 tom60229(Druid)
(Rogue)FrozenIce 1-1 tom60229(Druid)
(Rogue)FrozenIce 2-1 tom60229(Warlock)
(Rogue)FrozenIce 2-2 tom60229(Shaman)
(Paladin)FrozenIce 2-3 tom60229(Shaman)


1-2とリーチされた状態からShamanで逆転したtom60229選手

敗者側1回戦:威傅 3-0 Shy
(Druid)威傅 1-0 Shy(Druid)
(Druid)威傅 2-0 Shy(Warlock)
(Druid)威傅 3-0 Shy(Shaman)


Shy選手と傳奇競技場内のPCで対戦する威傅選手

敗者側決勝戦:威傅 2-3 FrozenIce
(Druid)威傅 1-0 FrozenIce(Druid)
(Druid)威傅 1-1 FrozenIce(Rogue)
(Warlock)威傅 2-1 FrozenIce(Rogue)
(Warlock)威傅 2-2 FrozenIce(Hunter)
(Hunter)威傅 3-2 FrozenIce(Hunter)


FrozenIce選手のMidrange Hunterに威傅選手はAggro Hunterで対抗するが、中盤のカードを引けずにダメージレースで負けてしまう形となった

各エリアの様子



Blizzardブース正面とHearthstoneエリア


中央の大スクリーンに試合が映される 右に並んでいるのは用意されたデッキを用いて戦うHearthstoneのオフラインイベント「傳奇競技場」の列


傳奇競技場の10勝賞品のTシャツは在庫切れになったことで電腦應用展限定版マウスパッドへと賞品が変わっていた


試合は各地の中スクリーンでも放映されていた(写真はHeroes of the Stormエリア)

決勝戦と授賞式


 敗者側決勝戦が終わった時点ではFrozenIce選手がWCS本戦出場を確定。勝者側決勝戦を勝ったtom60229選手と合わせて台湾代表の2名が決まりました。
 引き続き賞金10万台湾ドル(41万円)をかけて午後4時頃から行われた決勝戦は意外なほど一方的な展開になり、これにはWarlockを使ったtom60229選手が3-0で勝利しました。
 賞品の授賞式が行われた後、Blizzard限定製品オークションが行われ、今日のイベントは幕を閉じたのでした。なお、台北電腦應用展のBlizzardブースは明日8月4日も開催されますが、特に試合が行われる予定はありません。台湾最大のBlizzardイベントがどのような形で閉幕を終えるのか、しっかりレポートしていければと思います。

決勝戦:tom60229 3-0 FrozenIce
tom60229 1-0 FrozenIce※勝者側トーナメントのtom60229選手はBO5のうち1本をリードした状態で開始
(Warlock)tom60229 2-0 FrozenIce(Warlock)
(Warlock)tom60229 3-0 FrozenIce(Hunter)


授賞式を見つめる大勢の観客


優勝のtom60229選手


準優勝のFrozenIce選手


FrozenIce選手(左)、台湾Blizzard CEOのEddy氏(中央)、tom60229選手

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