2014年9月16日火曜日

「もうぼくの前を走っているプレイヤーはいない」 JCGマスターズ決勝トーナメント優勝 yottiy4選手インタビュー


yottiy4選手
9月11日(木)に開催された国内賞金大会「JCG マスターズ決勝トーナメント」で優勝したyottiy4選手のメールインタビューです。
 現在大学3年生のyottiy4選手は今大会のほか、以前e-sports SQUARE AKIHABARAで開催されたオフライントーナメントでも準優勝の成績を2回残している強豪プレイヤーです。Hearthstoneの最高ランクはLegendary4位。そのほか、yottiy4選手はゲームのプレイ風景を日々国内配信サイト「Livetube」で配信しています

 ではyottiy4選手は今大会に向けてどのような準備をしていたのでしょうか。併せて大会で使用したデッキの構成や9月22日のバランス調整についても聞きました。

目次

大会の感想
使用したデッキについて
今後の展望


大会の感想

おめでとうございます。yottiy4選手にとっては国内大会初の優勝だとか。優勝の感想を教えてください。

ぼくがライバル視している方々はいろんな大会やLegendaryのランクで上位になっていました。その姿を見て自分だけが取り残されている気持ちになっていたのですが、今大会で優勝できたことでそんな後ろ向きの気持ちも吹き飛びました。優勝したときはうれしくて、画面の前で何度もコロンビアのポーズ(*1)をやりました(笑)。 「もうぼくの前を走っているプレイヤーはいない」。今はそういう気さえしています。

コロンビアのポーズ(【暇だったので】答「コロンビア」をまとめてみた/NAVERまとめ)

yottiy4選手を知らない読者のために、住んでいるところや職業、主にプレイしているゲームタイトル、Livetubeでの配信を始めた理由など、ご自身について自己紹介していただけないでしょうか?

秋葉原からつくばエクスプレスで930円かかる距離の田舎に住んでいます。(実家が農家なので)今日は稲刈りのため、コンバインを運転していました。現在大学3年生ですが、彼女はいません。女性の手を握ったことすらありません。愛が欲しいです…(笑)。

 Hearthstoneのほかには遊戯王オフィシャルカードゲーム、ガンダムオンライン、ファンタシースターオンライン2、アラド戦記、マリオカートなどいろいろなジャンルのゲームをプレイしています。ときどき株やポーカーもやりますね。 
 Livetubeの配信は無料かつ配信に手間がかからないので始めました。Livetubeの日本人Hearthstone配信者の中には2人もアメリカ地区予選の出場資格を取った方がいますので、Livetube配信者のレベルはとても高いと思います。

今大会で最も印象に残っている試合は何でしょうか?

初戦を落としてしまい、Warrior対Shamanという不利なマッチアップになった決勝戦の2戦目です。7ターン目にGorehowl、8ターン目にBrawlを撃ってアドバンテージを広げたのですが、そのときすでに残りヘルスが10点以下でしたのでいつやられてもおかしくない状態が続いていました。そこからEarthen Ring FarseerSunwalkerを出して場を固めていったことで、なんとか試合に勝つことができたのです。

今回の大会は「9デッキを事前に用意するPickandBan方式」が目新しいルールでした。このルールの長所や短所など、感想を教えてください。

短所は無いです(笑)。ぼくはこのルールのお陰で勝たせてもらったので、PickandBan方式さまさまでした。

今大会に臨む上で、どのような準備をされましたか? 練習方法や特に意識したことなどを教えていただければと。

9Heroのデッキ提出が義務付けられていましたので、そのすべてを順番にRankedで試しました。また、できるだけ配信をして、どのカードを入れたら強くなるかをリスナーさんと考えながら調整しました。
 一方、PickandBan方式の練習は相手がいなくて一度もできなかったんですよね。なので「自分ならどんなふうにPickするか」と考えて、どんなマッチアップになるかシミュレートしていました。

使用したデッキについて

ブログを読んだところ、yottyi4選手はMiracle Rogueの評価がとても高いことに気付きました。Miracle Rogueは新カードのSludge BelcherやLoathebの出現で使用率が減っているように思われますが、yottiy4選手は現環境のMiracle Rogueの強さをどう考えていますか?

Miracle Rogueはたしかに使用率が減ったような印象を受けますが、どこも弱体化はしていません。Sludge BelcherがきたらSapすればいいですし、Loathebで詰む状況も限定的ですのであまり意識していません。Hunterの使用率が増えたこともあり、BO3の先陣はHunterとも戦えるMiracle Rogueが鉄板だと思っています。

デッキについて、yottiy4選手のHandlockにFlame Impが1枚入っていますが、 これはyottiy4選手のオリジナルでしょうか? また、Flame Impにはどのようなメリ ット、デメリットがあるのでしょうか?

オリジナルかどうかはわかりませんが、Flame Impが入っているHandlockはほかに見たことがないですね。
  Flame Impのステータスは1マナのMinionの中で最も高いステータスであるほか、自身に3点のダメージを与えるというデメリット効果は、Handlockの場合Molten Giantのマナコストを下げるというメリットにもなります。HandlockでMolten Giantを持っていることが相手にばれている場合、相手はなかなかヘルスを減らしてきません。その場合Molten Giantは手札で腐り続けてしまうのですが、そこでFlame ImpがあればMolten Giantを出すことができます。
 たとえば、ヘルスが15点であれば「Life TapFlame Impでこちらのヘルスを10にし、Molten Giant2体を出してTauntを付与する」という動きが強力です。

 そのほか、5マナのときHellfireで盤面を掃除した後にも出せますし、Handlock対決で後攻だったら初手でFlame Impを出せば相手のヘルスを9点削ることができます。
 以上のように、Flame Impを絡めた動きは非常に強いと思っています。次回大会にはこのカードを2枚積んだHandlockで出場するかもしれません(笑)。

yottiy4選手が大会で使用した4デッキ

DruidとWarriorのデッキにはSunwalkerが2枚採用されているのが印象的でした。近いコストのMinionにはSludge BelcherやArgent Commander、Sylvanas Windrunnerなどがいますが、それらのMinionと比べてSunwalkerにはどのようなメリットがあるのでしょうか?

SunwalkerThe Black Knightが少なくなった現環境では6マナ帯最強カードです。Sludge Belcherならアタック3しかないので放置しても怖くないのですが、Sunwalkerはアタック4の上、Divine ShieldもあるのでなんとかしないとMinionを出すことすらできなくなります。どちらも倒すのには2アクション必要なのですが、「1アクションの後に1/2が残るのか」「Chillwind Yetiが残るのか」の違いですね。どちらが相手の手札や盤面のMinionを持っていけるかとなると、1マナ高い分、Sunwalkerのほうが強力だと思います。

  Sludge Belcherは5マナでありながら4マナのSen'jin Shieldmastaと同じステータスというのがネックです。死亡時に出現する1/2に1マナを我慢する分の力があるかどうかですね。Warriorは武器で自分のヘルスを削る代わりにアドバンテージを取りますので、相手の攻撃から身を守るこの1/2は役に立つのですが、Druidには同じ5マナでもっと汎用性があるDruid of the Clawがいるので採用していません。
 Sylvanas WindrunnerArgent Commanderも効果は強いのですが、ステータスが低いので相手の手札や盤面を確実に減らせるかというと微妙だと思います。
  SunwalkerCairne BloodhoofChillwind Yeti2枚分のステータスがありますので、そこを評価しています。

今後の展望

Blizzardは先日Leeroy JenkinsとStarving Buzzardの修正を9月22日に行なうことを発表しました。この修正についてどんな感想をお持ちでしょうか? また、修正適用後はどのようなデッキが台頭してくると考えていますか?

Leeroy Jenkinsはぼくの大好きなカードだけに残念です。マナコストが1上がるだけでRogueのShadowstepとのコンボ、HandlockのPower OverwhelmingFaceless Manipulatorのコンボができなくなるので、できればアタックを1下げる調整をしてほしかった。
  Starving Buzzardはとんでもないステータスになりますね。ドローしたカードをそのターンには使わせないぞ、という開発チームの心意気が感じられます。ぼくはマナコストを1上げてみる調整でよかったと思いますが、このカード1枚を規制しただけでは、「Hunterstone」「Rexxar Online」の現状は変わらないでしょう。
 修正後もHunterが蔓延している環境を予想しています。

近く、世界ではHearthstoneの世界大会「World Championship」や、日本では賞金総額約200万円の日中対抗戦「Hearthstone Japan-China Arena Tournament」など、多くのイベントが控えています。Hearthstoneにおけるyottiy4選手の今後の目標は何でしょうか?

予選を勝ち上がれなかったので、World Championshipはもうぼくの中では無かったことになっています。今は負けた大会のことは忘れて次の大会に出ることを考えていますね。32人のトーナメントの場合、単純に考えて優勝できるのは32回に1回なので、できるだけ多くの大会に参加していくのが重要です。もちろん、日中対抗戦の予選にも出ていきます。 

 ちなみにぼくは大会に向けたスケジュール管理のためにGoogle Calendarを使っています。デッキ提出の締め切り2時間前や、試合開始の1時間前にメールが来る設定にしておけば、細かいスケジュール管理を忘れて自分の調整に集中できるからです。

……どうもありがとうございました。

yottiy4選手の関連情報は下記のリンクで確認することができます。

関連リンク

yottiy4選手のtwitter:@yottiy_4
yottiy4選手のブログ:LivetubeSTAR
yottiy4選手のLivetube配信:ライツベの星

4 件のコメント :

  1. 『たとえば、ヘルスが15点であれば「Life TapとFlame Impでこちらのヘルスを0にし、Molten Giant2体を出してTauntを付与する」という動きが強力です。』

    この部分なんですが、「こちらのヘルスを0にし、」は「こちらのヘルスを10にし、」の脱字かなと思うのですがどうでしょうか。

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    1. おお、ご指摘ありがとうございます。修正しました!

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  2. 星くん応援してます!記事ありがたい!

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    1. 楽しんでいただけて何よりです :D これからも国内選手の活躍を追いかけていきたいと思います!

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