2014年11月8日土曜日

「HunterとWarlockの両方に対応できるデッキリストは用意できない」 WCS DTwo選手インタビュー(GosuGamer.netより翻訳)

 GosuGamers.netの記者Nick "Dorazion" Dorazio氏がWolrd Championship本戦で行ったDaniel "DTwo" Ikuta選手の(グループステージの第1回戦勝利後)インタビューです。その翻訳を以下に掲載します。
※日本語としてわかりやすくするため、翻訳の過程で文の構成を変えたり、私nemukeの判断で補足を付け加えています。ご了承ください。

インタビュー:Hearthstone World ChampionshipでDTwoの語る戦術

DTwoがTom60229に3-1で勝利したとき、その場は大いに盛り上がっていた。キャスター、ファン、そして選手の多くが試合の話をしている。我々(補足:GosuGamers.net)はDTwoがプレイヤーエリアに戻る前に彼を捕まえ、試合とWolrd Championshipについていくつか質問できた。

Dtwo interview at the Hearthstone World Championships.



Nick:非常に緊迫したゲームでしたね。Hunterで重要な2試合を勝利していました。最初の質問です。相手のWarlockの使用を禁止した裏にはどんな考えがあったのでしょうか? また、残りの試合でも同じようにWarlockを禁止するのでしょうか?

DTwo:試合ではしっかりとデッキリストを調整しなくてはいけません。明らかに厄介なHeroはHunterとWarlockですから、基本的には相手のHunterまたはWarlockを禁止する方向でデッキリストを準備する必要があります。
HunterとHandlockの両方に対応できるデッキリストを用意したり、(補足:相手に1デッキを禁止される前提で)両方に対処できるデッキリストを作ることはできません。相手はこちらが用意したカウンターデッキの使用を禁止してくるからです。仮にカウンターデッキを2個用意して1個が残ったとしても、それが負けたらあっというまに3-0で負けてしまいます。

私はWarlockを禁止する方向でデッキを準備しました。こうするとWarlockに存在する2つのアーキタイプ、すなわちZoo WarlockとHandlockの2つのアーキタイプを禁止できるのです。これらのデッキは明らかに強い。とくにHandlockはHunterと同じぐらい、もしかしたらそれ以上に厄介かもしれません。Handlockに勝つには特別な方法が必要で、ときにはHunterですら倒せてしまうからです。

Tom60229 vs DTwo - Group A - Match 1 - Hearthstone World Championship 2014



Nick:対戦相手のTom60229選手も似たような戦略を取っていました。Tom60229選手はWarlockを禁止し、DTwo選手が今述べたようなことが起こったのです。最初のWarriorでHunterに負けた後、Hunterに対応できるデッキがありませんでした。
DTwo選手はTom60229選手のWarriorとの接戦を制した後、「この試合はもらった」というふうに思いましたか?


DTwo:うーん、実を言うとWarriorとPriestの両方もHunterに高い対応力を持っています。正しいPriestデッキの組み方と使い方を知っていれば。
Control Priestはデッキが作られたばかりの頃こそHunterに苦戦していましたが、誰もがマッチアップを知り、どんなカードをプレイするかを見出してからは…。
たとえば、Northshire Clericをいつプレイするのかといった重要なことがわかっていなかったのです。今は皆1ターン目にポンと出すだけでいいことを知っています。それがHunterにとって厄介な問題を引き起こすのです。

それが私が試合で直面した問題でした。私はPriestとも戦わなければならなかったので、(補足:1戦目に勝ったからといって)危機を脱したわけではありませんでした。できる限り正確にプレイしなくてはならなかったのです。

私は相手が持っていた手札はわかりませんでしたが、幸いなことに、Tom60229選手は最善の対応手段を持ち合わせてはいませんでした。彼は序盤から強力なスペルを使う必要がありました。Holy Fireは巨大なミニオンを倒して回復できる強力なスペルです。私にとってひじょうに運が良いことに、相手はその最高のスペルを序盤に使わなくてはなりませんでした。そこでPriestを倒したとき、「これはもらった」と確信したんです。

残念ながらHunterではShamanに負けてしまいました。私のHunterはShamanには少し有利だと思っていたのですが。

Nick:DTwo選手のHunterには何かスタンダードでないカードが入ってるのですか?
DTwo:とくに無いと思います。Unleash the Hounds1枚だけだととしても(ほかのプレイヤーはよく2枚入れていますが)HunterはShamanにとても有利だと思います。

Aggroに強いHunterのデッキはShamanに対しても強いことが多いです。というのも、そうしたデッキには基本的にトーテムでいっぱいになった盤面に刺さるカードが入っていますから。

私のHunterは特別Shaman用に調整したわけではありませんが、そのマッチアップはHunter側からもShaman側からも大分プレイしていましたから、Shamanができることに対してどうすればアドバンテージを取れるのかはわかっています。

また、試合で見たようにTom60229選手はLava Burstを入れていました。このカードを使ってくるとは予想していませんでしたが、Tom60229選手のShamanはおそらく2枚のLava BurstDoomhammerが入った形でしょう。私はこのデッキタイプは少し弱いと考えています。ときにバーストダメージで相手を倒せはするものの、余計なカードが多いために、序盤で躓くことも多いのです。

Nick:なるほど。それが試合で起こったことだったのですね。また別の質問ですが、Acidic Swamp OozeをPriestに入れているのはスタンダードでしょうか、それとも今の環境の対策でしょうか?

DTwo:これは現環境の対策です。多くの選手が武器を使っており、また私はHunterを禁止していません(先のことはなんとも言えませんが、後に私はHunterを禁止するかもしれません)。Priestに対策を頼っているわけではありませんが、現環境はWarriorとHunterが明らかに多く、Rogueも残っています。

(補足:Acidic Swamp Oozeを入れたのは)Hunterに対していくらか序盤を生き残る手段がほしいと思ったのが始まりでした。1つの選択はHoly Smiteでしたが、対コントロールでは弱すぎると感じることがありました。また、対アグロでも柔軟に使えるというだけで、Wild Pyromancerを持っていないと本当には役に立たないことが多かったのです。

なので私はHoly SmiteAcidic Swamp Oozeに変えてもいいと思いました。Harrison Jonesを選ばなかったのはデッキをあまりに重くしたくなかったからです。とくにPriestデッキの5マナと6マナにはSludge BelcherLoathebCabal Shadow Priestといった強力な選択が豊富にありますから。Acidic Swamp Oozeはそこにうまくはまってくれました。

Nick:最後の質問です。DTwo選手が最も戦いたくない選手は誰でしょうか? そして、現環境で最も強いと思っているデッキはなんでしょうか?

DTwo:避けたい選手については、選手個人というよりは特定のデッキが入っているかどうかだと思います。どんな目標を達成したいのか、明確な方向性を決めてデッキを準備しなければいけません。一部の人たちはドロー運だけでカウンターしますが、それはつまりカウンターを用意せず、ときにそれが起こるというだけなのです。私はデッキリストを見てどの選手が私のカウンターになり得るかを知る必要があります。それらのデッキを入れた選手が私が対戦を避けたい選手です。

スキルについて言えば、KolentoとStrifeCroは明らかに上手い選手です。今大会には多くの強い選手が参加しています。
ちょっと退屈な回答かもしれませんが、今大会には強い選手が本当に多くいます。皆さんは私が過大評価していると思うかもしれませんが、私は中国人選手は皆さんが思っている以上に強いと思っています。RunAndGun選手とTiddler Celestial選手はひじょうにうまい。韓国人選手も強いですし、私は台湾人のTom60229選手を破りましたが、彼もひじょうにしっかりした(補足:デッキの)ラインアップを用意していました。FrozenIce選手も同じく強い。
皆さんは有名な選手が強いと思うかもしれませんが、全員がひじょうに上手い選手なのです。

DTwo vs. Tiddler Celestial - Group A - Match 3 - Hearthstone World Championship 2014


デッキについては、回答が難しいのですが、今の環境はとてもおもしろいところにきています。基本的には円系のようなものですね。現時点で圧倒的な強さを誇るデッキは存在しません。HunterもHandlockもZooも強いのですが、それらはすべてさまざまな方法でカウンターできます。私は基本的にその3つを軸に据えています。

ただ、WarriorのようなデッキはBig Game Hunterを入れればあらゆるデッキを倒すことができます。Warriorはほぼすべての相手と安定して戦える新しいDruidのようなものですね。有利なマッチアップと不利なマッチアップは存在しますが、多くても45:55程度の差です。なのでDruidのように安定しています。Druidは地位を下げ、Warriorがそれに取って変わりました。Rogueもとても強いのですが、ときにHandlockやHunterに何もできずやられてしまうこともあります。

Nick:つまり、現環境はカウンターがベースになっていて、全デッキに可能性がある。何を選ぶかはプレイヤーの洞察によるということですね。
Dtwo:ええ。

Nick:ファンに向けて何か、言いたいことはありますか? DTwo選手は最近の試合でずっと連勝を重ねています。
DTwo:応援していただいている皆さん、ありがとうございます。Ihearthu.comで私の新しいチームをチェックしてみてください。


DTwo選手について

DTwo選手は日本の奈良県在住のアメリカ人プレイヤー。アメリカのチーム「Don't Kick My Robot」のプレイヤーとして長く活動(*)してきましたが、最近になってWorld Championshipのアメリカ予選通過、本戦のグループステージ突破、オンライン大会「Battle of the Best」優勝など多くの結果を見せており、World Championship本戦での注目選手の筆頭です。

Hearthstone World Championship BlizzConのプレイオフ1回戦でStrifeCro選手を破ったDTwo選手は現在、ベスト4まで進出しており、次は準決勝第2試合でJames "Firebat" Kostesich選手と対戦する予定です。
Hearthstone World Championship BlizzConの準決勝配信は11月9日午前3時(日本時間)から始まります。

DTwo選手のTwitter:@IHU_DTwo
配信場所:Playhearthstone/Twitch

翻訳元

Interview: Dtwo talks strategy at the Hearthstone World Championship/GosuGamers.net

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