2014年12月16日火曜日

Hearthstoneのバランスデザイナーがアメリカサーバーでレジェンダリーランク1位に到達

 Hearthstoneでアソシエイト・バランスデザイナーを務めるAugust Dean Ayala(Iksar)氏が12月14日、アメリカサーバーのレジェンダリーランク1位に到達しました。

レジェンダリー1位達成時のAugust Dean Ayala氏のツイート

 使用デッキについて、August Dean Ayala氏はフォロワーからの質問に「60%のゲームはImp-lotionSea Giantを軸にしたWarlock、残りはHandlockとTinker's Sharpsword OilをベースにしたRogueでプレイした」と答えています。


August Dean Ayala(Iksar)氏について

 August Dean Ayala氏はHearthstoneの開発チーム「Team5」に所属するアソシエイト・バランスデザイナーです。以前はDiablo3やStarCraft IIの品質保証を務めており、つい最近(6ヶ月以内)、チームに加わりました。個人的なTwitchの配信チャンネルもあり、プロフィール欄には「メタの流れを学ぶためにHearthstoneをプレイしている」と書かれています。

開発者チーム「Team5」のトッププレイヤーたち

 トッププレイヤーとしてチームに携わっているのはAugust Dean Ayala氏だけではありません。チームにはほかにもアソシエイト・ゲームデザイナーとして今年8月に加わったRyan "Realz" Masterson氏がいますし、また、August Dean Ayala氏はredditのスレッドで、「開発者にはほかにも強いプレイヤーがいる(該当レス)」「(Mike Donais氏を指して)我々のボスは以前アメリカサーバー1位になったことがある(該当レス)」と語っています。

カードゲームで開発者が持つアドバンテージ

 「Hearthstoneのカード調整を担うバランスデザイナーがトップクラスのプレイヤー」というのは、コミュニティにとって喜ばしい知らせだと思います。Undertakerのような高いスペックを誇るカード、Ragnaros the Firelordのような強力かつランダム要素の大きなカードには、コミュニティから「本当にゲームを理解しているプレイヤーが調整した結果生まれたカードなのか」という疑問の声もありました。今回August Dean Ayala氏が実力を証明したことで、Hearthstoneの開発チームには信頼感が生まれたのではないでしょうか。

 しかし、「バランスデザイナーがトップクラス」というのは、ある意味では当然のことだと言えます。「仕事」として毎日ゲームを長時間プレイしているのはもちろん、バランス調整や新カードの開発に関わり、「どんなコンボが可能か」、「どんなデッキの可能性があるか」といったことを四六時中考えているわけですから。知識の量が実力に反映するカードゲームで、「開発に携わる」ことのアドバンテージは計り知れません(だからこそゲーム開発者は公式の大会に参加できないのですが)。

「知識のゲーム」と、「知識+操作のゲーム」の違い

 ところで、League of LegendsやStarCraft IIといったアクション要素があるゲーム開発チームは、Hearthstoneでいうところの「ランク5~10」程度の実力だと聞きました。
 これは、アクションゲームだと「知識に加えて高度な操作技術が要求される」というのが1つの理由でしょう。どんなに知識があっても、それを実行する能力がなければゲームで役に立ちません。したがって、開発者の持つ豊富な知識もゲーム内ランクにはそれほど影響しないことがあるのです。

 バランス調整の際はここが曲者で、たとえ知識は豊富でも、開発者たちがトッププレイヤーのような操作技術をもっていなければ、「操作面でのバランス調整」が難しい場合があります。結果「ある種族の一部分は操作がものすごく簡単で、ある種族の一部分は操作がものすごく難しい」といったゲームが出来上がるのです。

 操作技術の必要ないHearthstoneはその意味で、(多くのカードの組み合わせを考える必要があるとはいえ)バランスを調整しやすいゲームと言えるのかもしれません。

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