2015年1月16日金曜日

「プロとして最善を尽せる状況を整えることが大切」 TempoStormが新たに獲得した女性プレイヤー、Magicamy選手インタビュー和訳




 Liquid HearthのMonk氏が行った、TempoStormの新メンバーであるMagicamy選手のインタビューです。Magicamy選手は2014年12月のESL Legendary SeriesでLifecoach選手を破ったり、今年1月3日にはTrump選手やチームメイトのHyped選手をESL Legendary Seriesで破って予選突破を決めました。

 Hearthstone界ではまだ珍しい女性プレイヤーのMagicamy選手は、自分のチームの加入について、また将来の展望についてどのような考えを持っているのでしょうか。以下、その和訳です。
(訳注:一部のスマイルマークが通常と向きが逆(「 (: 」)になっていますが、これは話し手の特徴として原文をそのまま掲載しています。)

MagicamyがTempo Stormに加入:インタビュー by Monk


 2015年1月1日、アメリカのHearthstoneチーム「Tempo Storm」はMagicamyを新メンバーとして獲得した。加入から数日後、MagicamyはESL Legendary Series Week 6を勝利し、今年の後半に開催されるカリフォルニア州バーバンクのオフライン決勝大会に進出することとなった。
 私MonkはMagicamyと話し、彼女の背景や韓国の女性Hearthstoneプレイヤーとしての経験を知ることができた。

 なお、このインタビューはMagicamyがESL Legendary Seriesで勝利する前に行ったものである。

――やあMagicamy! まずは自分自身のこと、そしてゲーミング・e-Sportsに関するバックグラウンドを紹介してもらえないか?

 もちろん! 私の名前はイ・ヘリム(Hyerim Lee)。26歳の韓国人で、大学でファッション業界について勉強してる。私は高校生の初めの頃から世界のe-Sportsシーンを追いかけつつプレイしてた。韓国のStarcraft: Brood Warに始まって、次第に格闘ゲームやCounter-Strike 1.6、WarCraft IIIといったヨーロッパとアメリカで発展しているe-Sportsタイトルもチェックするようになったの。

 大部分は韓国の中~大型のStarCraftの試合でプレイしてた。早期に始めてかつ全力で練習できていたから、最高のパフォーマンスを発揮してたのもそのときだったと思う。

――それってStarCraftのこと? それともHearthstoneのこと?(*1)
(訳注*1)意味が通じてませんが、先ほどの答え(最高のパフォーマンスを発揮してたゲーム)の確認だと思います。原文:Do you mean Starcraft or Hearthstone?

 StarCraft! Hearthstoneとは比べ物にならないぐらいStarCraft: Brood Warは上手かった。


MagicamyはJaedong(*2)と会ったことでStarCraft: Brood Warの実力が10倍になった。

(訳注*2) Jaedong(本名イ・ジェドン):StarCraft: Brood Warにおける韓国の伝説的なザーグプレイヤー。現在はStarCraft2でアメリカのチーム「Evil Geniuses」に所属して活躍している。

――――ToSsGirL(*3)よりも強かったの? =D

(訳注*3) Tossgirl(本名Seo Ji Soo ソ・ジス):韓国を代表する女性StarCraftプレイヤー。2012年引退。

 両親が私にゲームさせてくれてたら、確実に、少なくともSeoと同じぐらいの成績は残せたと思う (:

――じゃあ、StarCraftをやりこんでいた後で、どんなふうにしてHearthstoneと出会い、そしてアメリカのトッププレイヤーの1人になったの?

 Hearthstoneを紹介してくれたことでお礼を言わなきゃいけないのはTwitch。ここ数年は英語に力を入れていたんだけど、人気配信者を観ると面白くてかつ練習になることに気づいたの。それからゲームについて知るのではなく、英語を上達させる目的でLeague of Legendsの配信ばかり観るようになった。
 そしてTrumpだったと思う、私がTwitchのトップページでクローズドベータ初期のHearthstoneをプレイしているのを見たのは(あのピアノが恋しい。Trump、もしこれを読んでいたらあのピアノを復活させてTT)。好きな配信がほかにやってなかったから観始めたんだけど、あっという間に病みつきになって、ベータキーを手にするまでTrumpの配信を何時間も何時間も観るようになった。

 だからありがとうTwitch、ありがとうTrump、すばらしい配信者でいてくれて (:

――BlizzConのHearthstoneプレイヤーのKranichと似ているね? 彼もインタビューで人気のHearthstone配信者を見て勉強したって言ってたから。

 まさにそう! でもStarCraftでは韓国シーンにすごく注力してたんだけど、実のところHearthstoneの韓国シーンにはまったく関係してない。あるとしても本当にちょっとだけ。

――君がHearthstoneシーンに加わったことで、最もよく知られているのは「Team Magicamy(*4)」だと思う。そのチームができるまでの話を教えてもらえない?

 まず皆に知ってもらいたいんだけど、こんなチーム名にしたのは実は私のアイデアじゃないの =P まあそれは置いといて、私がTeam Magicamyを結成した第一の理由はBlizzConに向けてTarei(*5)を支援する「公式の」グループを作ることだった。
 「プロとして最善を尽くすべきこと」に向かっていくときは「プロとして最善を尽せる状況を整えること」が大事なことに気づいたから。私の言ってる意味が皆に伝わるといいんだけど =P(*6)

(訳注*5)Tarei:2014年のHearthstone World Championahipのアメリカ地区代表。本戦では予選グループを抜けて最終成績5-8位となった。
Tarei Interview - Hearthstone Americas Championship 2014

(訳注*6)文の構造が複雑なので訳が合っているかどうか少し不安があります。原文:I found out that making things the most professional possible when working towards something that should be handled the most professionally possible is the right way to go. I hope you can make sense of what I mean =P

 私たちは本当に、ものすごくがんばってTareiがニューヨークの予選で使うデッキを調整した。滑稽かもしれないけど、公式の「チーム(*7)」がなければ結果は悪い方向に大きく変わっていたと私は強く思ってる。
(訳注*7)原文のダブルクォーテーションがこの位置だったのでそのままカギカッコにしましたが…。前述(「公式の」)と食い違ってしまってます。

――Tareiの練習を手伝うのがチームの目的なら、BlizzCon後の予定はどうなるの? 例えば後にSilentstorm(*8)をチームに加入させたけど。
(*8)SilentStorm:カナダのトッププレイヤー。2014年9月開催のオンライン大会「Prismata Cup 2」準優勝。

 元々は解散する予定だったんだけど、TareiはBlizzConですごく上手くやってくれた。それで私たちも単に「チーム」を維持するのが良いだろう、というふうに考えたの。ほかの大きなイベントに対してもお互いに助け合って準備できるように。

 Silentstorm(私はずっと本当に上手いプレイヤーの1人だと思ってる)はそのときまだチームに入ってなかったし、私たちの友人でもあったからチームに入ってもらうことにした。私たちは主にチームを練習と研究の場に使ってたし、彼に興味があるなら入れない理由はないと思ったから。

――チーム内で君はどんな役になってたの? 結局チームはTeam Magicamyって呼ばれるようになったよね。

 私と一緒に活動したことで、親しいゲームの友人の多くは私をお母さんみたいなものだと考えているんだと思う。私は自分のことを計画的に、かつひたむきに努力する人間だと思っていたい。西洋人がときにダラダラすることがあるのはよく知られているから、私は昔StarCraftで学んだことを生かして皆の集中力とやる気をキープするようにした。あとはまた、皆と一緒に練習してただけ。

 私は自分が「よくがんばった」と思いたい。韓国のキャンディー(*9)ぐらいしか皆にあげられるものがない中でもずっと、がんばって皆の集中力をキープしてきたから。

(訳注*9)韓国のキャンディーってなんだろう、と思って検索をかけたらこんな動画がヒットしました。


――はは、本当に韓国のキャンディーを贈ったの?

 そう! 部隊のやる気を出させないといけなかったから。

――君がTempo Stormに行くとなると、Team Magicamyはどうなるの?

 Team magicamyless? =(

――自分からチームの名前が付けられた以上はちょっとした問題だね。

 皆には話を済ませてるんだけど、私はまだ実際にチームがどうなるかについてはよく考えてない。皆すばらしいプレイヤーだから、チームが解散しても新しい居場所を見つけるのにはまったく苦労しないと思う。たとえ皆が脚光を浴びるようなイベントに出場しなかったとしてもね。私が一緒に練習や話をしたことのある、とてもスマートなプレイヤーだから。


このシャツに身を包んだ人をチームの名前にしないなんて、どうやったらできるだろうか?

――わかった。じゃあ、Tempo Stormへの加入について話そうか。どんな経緯だったの?

 実はTempo Stormのほぼ全メンバーとは知り合いだったの。Gaaraとは彼がDreamhack Bucharestで勝つ前から友だちだったし、Hypedとも彼が最初のラダーシーズンで2位と3位を同時に獲得して有名になる前にも少し会ってた。昔のミラクルローグデッキをどう調整するかをHypedと一緒に話し合ってて、それ以来頻繁に研究するようになったのよ。

 この前のESLが終わった2週間前に、「Tempo Stormに入る気はないか」と聞いてきてくれたのもGaaraだった。Gaara、Reynad、Frodanと話し合って、それからTempo Stormの最新のメンバーになったのよ (:

――Tempo Stormに加入することは、君にとってどんな意味があるの? 僕らはMagicamyの配信が見られるようになるだろうか? 海外のイベントに参加したりは? あるいは、Tempo Stormのビデオを作ったりもする?

 私がHearthstoneを本気でやるようになったのはつい最近のことよ。まだ私の配信は自分の満足いくレベルには達していないんだけど、近いうちに始めないといけないと思う。私は主に自分が大会で結果を出すことと、チームのモチベーションと組織を良くすることに取り組むつもり。TempoStormのサイトに載せるガイド記事やビデオも作る予定だし、自分の英会話力が十分だと判断すれば配信も始めるつもりよ。

 1つ確かなのは、私が今フルタイムで自己投資している以上、将来皆は私をあちこちで見かけるようになるってこと (:

 海外イベントについては確かではないんだけど、ニューヨークに行って兄弟の1人と一緒に数ヶ月を過ごす可能性は十分ある。だから私がイベントに参加できるのもそんなに遠い未来じゃないかもしれない。

――いいね。ぼくもニューヨーク出身だ。東海岸にはそんなにイベントがないのが残念だけど。

 Hearthstoneのシーンがどんどん発展していって、近いうちに東海岸でも何かあるといいな (:


ハンバーガー:アメリカで最も人を引き付けるものの1つ。


――君がTempoStormに入るってアナウンスされたとき、女性プレイヤーだということが大きな話題になった。HafuがHearthstoneの構築戦から離れたことで、君はシーンでほぼ唯一の女性競技プレイヤーであるわけだけど、このことについてはどう思う?

 いざというときに頼りにしたり何かできる流れがないから、そのことで私には大きなプレッシャーがある。私は、Reynadが単に女性の「まずまずの」プレイヤーだから私を選んだんじゃなくて、私のプレイヤーとしての成績と、私が組織に対してできることによって選んでくれたということを証明したい。
 Hearthstoneをハイレベルでプレイしている女性は私とRumay(*10)だけじゃないのを私は知ってる。私は自分がTempoStormに入ることで、もっとたくさんのハイレベルな女性Hearthstoneプレイヤーがシーンで自分の場所を確立しやすくなればと思ってる。

 中国と韓国には一部、すでにトップレベルで争っている女性プレイヤーがいるから、将来私たち女性プレイヤーが増えるのも単なる時間の問題じゃないかな (:
(訳注*10) Hafuの本名(Rumay Wang)。
――最後の質問だ。FrodanがESLの試合を見て指摘した君の決定的な2つの特徴は、君のデッキが全部金色(Control WarriorとHandlockも含む)であることと、TeSPaのカードバックを君が持っていることだ。金色のデッキがどのぐらい重要なの? そして君はどうやって誰もがほしがるカードバックを手に入れたの?

 はは! 一部の女の子が靴が好きなように、私も金色のカードが好きなの! 実のところ、「余分な」生活費の一部として考えれば、皆が思うよりもずっとお金がかからないことなのよ。私はお酒を飲まないし煙草も吸わない。外出することやショッピングに行くこともほとんどないから、貴重な金色のカードを手に入れる余裕があったってわけ。私は全部手に入れるところまでは行ってないけど、ゆっくり集めていってる。
 TeSPaのカードバックについては、アメリカで今勉強している韓国人の友だちから贈られたものだったの (:
 (これを言ったことで私と彼が面倒なことにならなければいいんだけど。はは)

――インタビューに答えてくれてありがとう、Magicamy。何か最後に言っておきたいことはある?

 あなたの時間をありがとう、Monk。最近私のサポートを始めてくれたファンの皆にありがとう。もちろん私の新しいチーム、TempoStormにも感謝してるわ! I love you all!

Magicamyの関連リンク



ESL Legendary Seriesで有名選手を破った試合動画

Hearthstone - MagicAmy vs. Lifecoach - ESL Legendary Series - Week 5 R4


ESL Legendary Series W6: Magicamy vs Trump (03.01.2015)


ESL Legendary Series W6: Hyped vs Magicamy


情報・画像転載元

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