2015年7月18日土曜日

「女性ゲーマーに対する偏見を無くしたい」 Chandyland選手インタビュー

Chandyland選手
 7月17~19日(金土日)開催のHearthstone国際女子大会が進行しています。16日(木)はメイクアップ・撮影スタジオにアメリカのChandyland選手がAubrie選手と共にスーツケースを引きずりながら現れました。

 最高ランクレジェンダリー46位(アメリカサーバー)のChandyland選手はチーム「FlipSid3 Tactics」に所属し、7月11日に開催された「Archon Saturday Open」を5-0で予選突破するなど多くのオンライン大会で活躍しています。

 17日(金)、試合前のメイクアップルームで旅の感想や女性プレイヤーとしての思いを訊くことができました。

日本旅行を終えたと思ったら上海へ

――インタビューを引き受けていただきありがとうございます。アメリカからのフライトはいかがでしたか?

Chandyland選手: 12時間でけっこう疲れましたね。一緒に国際女子大会に参加するAubrie、その双子の妹のClareとシアトルで落ち合い、3人で上海に向かいました。私の両親は香港人で、香港を数年に一度は訪れるのでアジア旅行にはある程度慣れているのですが、実は数週間前に日本を旅行したばかりだったんですよ(笑)。大学で仲が良かった日本人にガイドを担当してもらったんです。京都や大阪、東京など色々な場所を回りました。

 それで、長旅を終えてさあ一休み…、と思ったら今大会への招待が(笑)。「なんで同じ時期なんだろう」と思いながら飛行機に乗りました(笑)。


一緒の飛行機で到着したChandyland選手(左)とAubrie選手(右)

――大変でしたね(笑)。ほかにも国際大会に参加した経験はありますか?

Chandyland選手: いいえ、今回が初めてです。メイクアップとか写真撮影とかも初めて(笑)。想像してなかったことの連続ですね。でも大会スタッフは皆さん良い人たちでしたし、貴重な体験ができてとてもうれしく思います。

――アメリカではLANParty等のオフラインイベントが盛んだと思いますが、地元のイベントに参加したことは?

Chandyland選手: 残念ながら、ありません。Hearthstoneのイベントはカリフォルニアに多い一方、私の住んでいるペンシルベニアにはほとんど無いんです。ローカルな集まりでキャスターを務めたことはありますけど、それを「参加」と呼べるのかどうか(笑)。なので参加するとしたら大抵オンライン大会ですね。

――友人にもHearthstoneをやっている人は少ない?

Chandyland選手: カーネギー・メロン大学は確かにオタクでいっぱいなのですが(笑)Hearthstoneをやっている人たちは少ないですね。大学卒業後はソフトウェアエンジニアとして働きますが、カリフォルニアの会社なので「イベントに参加しやすくなるかも」と少し期待しています(笑)。実は就職活動時にBlizzardにも応募してみたのですが、連絡が遅くて、「面接したい」と言われたときにはすでに別の会社で内定をもらっていました(笑)。

遊戯王からHearthstoneに転向

――Hearthstoneの前にはどんなゲームをプレイしていましたか?

Chandyland選手: 私は元々遊戯王のプレイヤーだったんです。中学生ぐらいの頃に始めたのでやっていた期間は5年以上になりますね。Hearthstoneは大学の友だちから教えてもらいました。去年の3月、オープンベータテストの頃だったと思います。

――ほかにe-sports関連ゲームの経験はない?

Chandyland選手: 色々なゲームをちょっとかじったことはありますけど、ずっと続けていたのは遊戯王だけですね。League of Legendsといったいわゆるe-sports系タイトルはあまりプレイしていません。

――遊戯王からHearthstoneに参入したということですね。遊戯王とHearthstoneの大きな違いは何でしょうか?

Chandyland選手: Hearthstoneのほうがずっとシンプルですね。カードの種類が少ないですしコンピューターが複雑なルールを自動的に処理してくれます。遊戯王はカードの種類が多い上にルールが複雑なので初心者はとっつきにくいでしょう。たとえば「墓地」の概念ですね。Hearthstoneでは破壊されたミニオンはそのまま消えますが、遊戯王では墓地に送られ、ほかのカードで場に戻すことができるんです。そういったコンボを利用し、1ターン目から超強力なモンスター(ミニオン)を場に出すこともよくあります。

 大会で主流なのがそういったコンボデッキなのもHearthstoneと大きく違いますね。始めたばかりのプレイヤーが大会に出ようと思ったら複雑なルールを理解し、かつ色々なカードの効果やコンボを覚えなくてはいけません。

――Chandyland選手は「FlipSid3 Tactics」というマルチゲーミングチームに所属していますが、こちらの活動についても教えていただけますか?

Chandyland選手: 今年の4月に加入しました。マネージャーとプレイヤーの両方を担当しています。まだお金をもらっているわけではないのでアマチュア、訓練生と言えるでしょうか。チーム自体はWCSポイント付きのオンライントーナメント等を開催しています。

 去年9月頃にレジェンダリーに到達して以来、目標がなくなってしまいモチベーションを維持するのが大変だったのですが、チームに入ったことで熱意を持ってプレイできるようになりました。

――Twitchチャンネルで配信もしていますね。

Chandyland選手: ええ、チーム加入後に始めました。ただ自分のPCスペックが低いので最近はプレイしていません。


撮影スタジオでデッキを構築するChandyland選手

プレイングについて

――好きなクラスは?

Chandyland選手: Druidですね。初期手札によって普通はできないことができるので使っていて楽しいです。2ターン目のDr.Boomとか(笑)。今の環境ではPatron WarriorやMidrange Hunter、Zoo Warlockといった流行のデッキが苦手なのでベストの選択ではありませんが。この3デッキは今のトップ3でしょうね。

――Midrange Hunterですか? 「Face Hunterのほうが強い」というプレイヤーもいますが。

Chandyland選手: ミラーマッチではFace Hunterのほうが強いですが、ほかのクラスに対してはMidrange Hunterのほうが戦いやすいと思います。実のところFace HunterやAggro Paladinは嫌いです(笑)。手札が完璧だったら何もできずに勝ててしまうので。

――アグロよりも遅いデッキのほうが好みということですね。

Chandyland選手: ええ。どちらかというとミッドレンジ志向だと思います。Zoo Warlock、Tempo Mageなどが好きですね。

――逆に今一番弱いと思うクラスは?

Chandyland選手: Priest(笑)。構築では使わないですね。アリーナでは好きなクラスなのですが(笑)。


国際女子大会でHogei選手と対戦するChandyland選手

――女性プレイヤーとして何か特別に思うことはありますか?

Chandyland選手: 「女性はゲームで弱い」という世間の見方を変えたいと思っています。どうもゲームで強いと自動的に男性だと思われるみたいで、よく「Hey man!」とか「Hey guy!」とか言われるんですよ(笑)。そのためにも大会に参加し、強い女性プレイヤーになりたいと思っています。

――Harusol選手も似たような経験をしていましたね(笑)。尊敬する選手などはいますか?

Chandyland選手: 女性ならHafuですね。大会で何度も勝っていますし、アリーナが上手くて人気があります。男性ならStrifeCroですね。強いだけでなく、絶対に嫌味を言わない姿勢も尊敬しています。

――最後に、今大会への意気込みを教えてください。

Chandyland選手: 実力が未知数のプレイヤーが多いので簡単ではありませんが、ベストを尽くしたいですね。

――本日はどうもありがとうございました。

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